風城峠の回顧録

ゲームや本、地学のことなど

新潟にもあった!ゴミの地層

昨年(2022年)、秋田県で砂浜にゴミが挟まって地層のようになっている場所が見つかりました。

www3.nhk.or.jp

 

今年に入ってからは大学が調査を行ったり、それについての報告会が開かれたりするなど、なかなか大きな話題となっています。

www.sakigake.jp

news.biglobe.ne.jp

 

しかしこのゴミの地層、私も2018年に地元の新潟県の海岸で目撃しています。

海岸には多くのゴミが落ちているので、それを見たときは面白いけれど別に不思議な現象ではないな、と思ったのですが、今回の秋田県の件が予想外の盛り上がりを見せているので、関連事例としてネットの海にこのことを流しておこうと思いました。

 

 

私がゴミの地層を目撃したのは2018年3月14日のことです。

場所は新潟県上越市の海岸。「直江津」という地名の方がわかる人もいるかもしれません。

その露頭は、上越市立水族博物館「うみがたり」から700mほど西側に進んだところにありました。(当時は「うみがたり」開業前でしたが)

ゴミ地層露頭の場所

 

砂浜は冬の日本海の荒波によって著しくえぐられ、約100メートルにもわたって侵食崖ができていました。

ゴミの地層はその一部に見られました。

 

砂浜にできた侵食崖

砂浜に挟まれたゴミの層

写真からはプラスチックのボトルやキャップ、縄、そして流木などが挟まっているのがわかります。細かいプラスチック片もかなりありそうです。

(本当は写真にスケールになるものがあればよかったのですが、当時は大学で地質学を学ぶ前だったので、そこまでの配慮ができていませんでした......。)

 

2018年の冬はかなり厳しい冬で、普段雪が少ない直江津でも(雪国基準の「少ない」であることに注意)1mほど雪が積もりました。この侵食崖はそんな冬を如実に表したものであると思います。

残念ながらこの崖はその後崩れてしまい、現在はゴミ地層露頭を見ることができません。しかし、また荒波によって削られれば、姿を現すかもしれません。

 

さて、私がこの記事を通じて何を言いたいかというと、このゴミ地層は秋田県の問題だけではなく、日本海側、特に海岸砂丘が発達しているような地域では、かなり多くの場所で見られるのではないかということです。現在は姿を隠しているだけで、実はあちこちの海岸に分布しているのかもしれません。

 

個人的BOOKランキング2021(1~10位)

さて今年ももうすぐ終わりです、というかもうとっくに終わってしまいました…。卒論の執筆に忙しくて年内に書き上げることが出来ませんでした。大変遅れてしまいましたが、いつものように、今年(今となっては去年)読んだ本の中から特に良かったものを10作品選んで、ランキング形式で紹介したいと思います。

 

・注意事項

 気をつけて欲しいのは、このランキングに出てくるのはあくまでも「僕が今年読んだ本」であり、「今年発売された本」から選んでいるわけではありません。そのため様々な時代の作品が混ざっています。ただし、対象となるのは今年初めて読んだ本であり、今年再読した本は含めません。

 また、単純に自分がどれだけ心を動かされたかを重点に置いてランキングを作っているので、ほとんど作品の権威や名声関係なしに本を選んでいます。あくまでも個人的な好みによるランキングです。その点をご了承ください。

 さらに、個人的な趣向により、ランキング中に出てくる作者や本のジャンルがやたら偏っている場合がありますが、これも仕方ないことですので気にしないでください。

 

 

2019年版はこちら

 

shikakuyama.hatenablog.com

shikakuyama.hatenablog.com

 

2020年版はこちら

 

shikakuyama.hatenablog.com

 

目次

 

 

第10位 「槍ヶ岳開山」

新田次郎・著 1968年

・読んだ期間:2021年9月16日~9月23日

・文春文庫

 

 時は江戸時代後期、 越中(現在の富山県)で発生した一揆の際、岩松は意図せず妻を殺してしまう。その苦悩から出家をし、修行の旅に出る。そして播隆という名で飛騨に戻ってきたのち、笠ヶ岳の再興、そして当時まだ誰も登ったことがなかった槍ヶ岳の開山を行う。

 

 播隆上人という、実在の人物をモデルに描いた山岳歴史小説(妻殺しの下りなど、どうやら史実と異なる部分は多いようだが)。松本駅前に彼の像が立っているとのこと。

 槍ヶ岳はその標高と険しさから、現在でも登るのは容易ではない山のひとつ。そこに、道のない時に、そして現在と比べればかなり貧弱な装備で挑むという、その勇気が凄い。勿論スムーズにいくはずはない。本当に登れるのだろうかという不安な場面はいくつも出てくる。そのような、自然の過酷さを見事に描くという新田作品の魅力は、本作でも健在だ。

 

 他に印象に残った部分を1つ紹介する。高山では、時々、雲海の上に大きな人の影が、光とともに浮かび上がることがある。いわゆる「ブロッケン現象」である。ただし、昔の人はそれを阿弥陀如来の出現と捉えて、崇めていた。本作でも、笠ヶ岳にてブロッケン現象が現れ、人々はこれに感嘆する。

 さて、その後、作中では科学に見識のある謎の人物が登場する。彼はその現象はブロッケン現象であるというような話をするのだが、その後に「科学の世界と心の世界とは別に考えるべきだと思います」とも語る。つまり、科学的にはブロッケン現象で説明がついてしまうけれど、阿弥陀如来の出現と考えるのもそれはそれで良いということだ。これについては激しく同意で、自然を人智を超えたものとして特別視する心は大切だと思う。その方がロマンがあるからね。この人物は、きっと作者の思想を代弁しているのであろう。

 

 長くなったが、この小説で自然を敬っていた時代の人々の心に触れてみてほしい。

 

 

 

第9位「送り火

重松清・著 2003年

・読んだ期間:2021年10月22日~10月31日

・文春文庫

 

 中学~高校のときに読みまくった重松清作品だが、大学入学後は読む頻度が減っていた。本書も中学生の頃からいつか読もうと思っていたものの一つだが、気付いたらこの年になってしまった。ちなみに、重松清作品が個人的BOOKランキングの10位以内に入ってくるのは、2017~2018年版の「ゼツメツ少年」以来となる。

 

  2000年代初頭に書かれた作品を集めた短編集で、この頃の作品は作者の全盛期感を感じる。全9編収録。やはり重松作品を読むと実家のような安心感を感じるのだが、最初の方に収録されている「フジミ荘奇譚」や「ハードラック・ウーマン」はいつもの重松作品とは違って結構しっかりとしたホラーとなっている。ただその後の収録作品は家族との死別や人生の困難をテーマとしたいつもの重松作品…なんだけど、ちょっとした不思議要素も入っている。個人的には、ママ友間での人間関係の怖さを描いた「漂流記」、かつてのバンド評論家と、かつてのバンドマン、そして彼らに影響され過ぎた?人(いわゆる過激派ファン)を描く「シド・ヴィシャスから遠く離れて」、妻と別居中の男が、帰り道に駅で突然死んだ男の幽霊と会話する「家路」が特に印象的だった。

 

 

 

第8位「流れる星は生きている

藤原てい・著 1949年

・読んだ期間:2021年3月22日~3月26日

・中公文庫

 

 先程登場した新田次郎さんの妻、藤原ていさんによって書かれた、終戦直後の、母と子の満州からの引き上げの記録。ちなみに、新田次郎さんが本格的に小説を書くことを決めたのは、妻が書いたこの本がベストセラーになったからだという。

 

 今でいう北朝鮮での集団生活、生活費稼ぎ、栄養不足と子どもの病気、過酷な徒歩での長距離移動などなど、とにかく苦労が絶えない。誰もが自分が生きるのに精一杯であり、他人のことなどかまっていられない。朝鮮人は日本人のことを良く思っておらず、そもそも日本人同士でも言い合いが多い。だけど、そんな中でも、時々優しい手を差しのべてくれる人がいる。そのおかげで、何とか生き延びていく。こういう辛い思いをした人々が沢山いたことを、終戦から半世紀以上経ってから生まれた僕らは知っておく必要があると思う。

 

 なお、作中に出てくる新田次郎さん(本名は藤原寛人)の人物像が、いかにも新田作品に出てきそうな感じなのが面白い。クールで理知的なんだけど、それゆえに時々周囲を困らせるみたいな。なお新田さん本人は家族とはともに引き上げせず、しばらく中国で仕事をしてから帰国している。その時の経験をもとにして書かれた「望郷」「豆満江」という小説もあるので、本書とセットで読んでみるとなお良いだろう。

 

 

 

第7位「さよならジュピター

小松左京・著 1982年

・読んだ期間:2021年9月30日~10月10日

・ハルキ文庫

 

 宇宙を舞台とした壮大なSF小説。ここ数年小松左京の小説が角川文庫やハルキ文庫などで次々に復刊されており、最近になってファンになった者からしたら嬉しい。本作もそのような小説の一つ。

 

 内容は、上巻では主に「木星太陽化計画」の進行に奮闘する人々を描く。また、10万年ほど前に宇宙人が太陽系に残したという警告の調査も始まるのだが、そんなある時、太陽系外の恒星系へと向かっていた宇宙船が事故を起こす。なんとその原因はブラックホールであり、しかもこのままではそれは太陽に衝突するという。下巻はこの阻止がメインの内容。

 

 特に上巻は結構難しい説明が多くて読むのが大変だった。「日本沈没」「復活の日」のときもそうだったけれど、もう一回読めばより楽しめるかも。毎回細かい設定を仕掛けてくる小松さんの知識量には敬服するばかりだ。

 

 

 

第6位「方舟さくら丸」

安部公房・著 1984

・読んだ期間:2021年11月20日~11月23日

新潮文庫

 

 核戦争から逃れるための「方舟」である地下採石場跡で暮らす主人公「モグラ」。彼は方舟の乗船券を誰に渡そうか日々考えているが、ある日ユープケッチャなる昆虫を売っている昆虫屋、そしてその客を演じる2人の男女に出会う。そんなサクラの男女に乗船券を意図せず持っていかれ、昆虫屋とともに追跡。そして「方舟」内で奇妙な生活が始まる…というストーリー。

 

 トラップだらけの地下採石場内、そしてユーモア溢れる会話など、安部公房作品の中でもかなりエンタメ色が強い小説。ネタバレになるので詳述は避けるが、とにかく最後までシュールで予期せぬトラブルが続く。「壁」や「箱男」でワケワカラン!ってなった人も是非読んでみてほしい。

 

 

 

第5位「時計館の殺人

綾辻行人・著 1991年

・読んだ期間:2021年2月6日~2月11日

講談社文庫

 

 綾辻行人作品もこれで3年連続ランクイン。僕の個人的BOOKランキングでの定番作家になりつつある。

 

 大量の時計が置かれている時計館、そこでは以前短期間の間に、当主の娘をはじめ何人もの人が次々に亡くなった。そんな時計館で少女の霊の声を聞こうと、霊能者と雑誌の取材班、そして大学のミステリー研究会のメンバーが泊まり込む。しかし、そこでは次々に殺人事件が発生する…というストーリー。

 

 霊能者とか幽霊とかいかにもオカルトめいた怪しげな設定がたまらない。ネタバレになるので内容は書けないが、トリックやからくりもかなり大がかりなものとなっている。面白い作品であることには間違いないが、例のごとく人が死にまくるのでそこは覚悟してから読むように。

 

 

 

第4位「告白」

湊かなえ・著 2008年

・読んだ期間:2021年3月30日~3月31日

双葉文庫

 

 ミステリー小説を多く読む僕であるが、湊かなえ作品はこれまでまともに読んだことがなかった。取りあえず、まずは一番有名であろうこれを読もうかなと。

 

  生徒に娘を殺されたという教師の告白から始まり、その後事件に関わった人がどうなったかを描いていく連作短編集となっている。それなりに暗い作品には触れてきた僕でも、読んでいてかなり嫌な気分になる内容。何なら5位に挙げた「時計館の殺人」よりも気が重くなるレベル。やはり「イヤミスの女王」の名はダテじゃないな。教師の告白以降、事件の当事者はさらにとんでもない方向へと向かっていく。本作には単純に恨みの連鎖では済まされない恐ろしさがある。

 

 正直引いてしまうレベルの鬱展開であるが、それも間違いなく本作の魅力の一つ。ミステリーとしての仕掛けも凄いので、鬱耐性がある人は読んでみるとよいだろう。

 

 

 

第3位「こちらニッポン…」

小松左京・著 1977年

・読んだ期間:2021年2月23日~2月27日

・ハルキ文庫

 

 わずかな人数だけ残して突然人間が消えてしまった世界でのサバイバルを描いた作品。何とか消え残った人を探し出し、大半は東京に集まるのだが、人間とは愚かなもので、集まったら集まったでトラブル発生…。そして人がいないために徐々に荒れ始める街…。感染症によって人類のほとんどが死滅する同著者の「復活の日」とはまた違った怖さがある。

 

  舞台が執筆当時の1970年代後半なので、アマチュア無線等を駆使して人探しをしなければならない。今だったらインターネットがあるから人を探すのがもっと楽なのかなと思ったりするが、ただそれだと物語としてつまらない。やはりこの作品はこの時代に書かれたからこその良さがあるのだと思う。

 何がともあれ、僕と同じように日常が突然崩壊するような作品が好きな人は是非読んでみてほしい。ただし現在は紙媒体での新品の販売はされていない。僕のように中古で買って読むか、電子書籍で読むかのどちらかになる。先程述べたように、最近小松左京作品の復刊ラッシュが来ているので、もしかしたら復刊されるかも・・・(保証はない)。

 

 

 

第2位「蒲生邸事件」

宮部みゆき・著 1996年

・読んだ期間:2021年11月1日~11月11日

・文春文庫

 

 大学受験に失敗し、浪人の準備をしていた孝史は、止まっていたホテルで火事に巻き込まれる。もうダメかと思ったその時、昼間見かけた怪しい男がやって来て、何と1936年、それも二・二六事件があった頃にタイムスリップしてしまう。ホテルがあった場所は、かつては蒲生元陸軍大将の屋敷だった。孝史たちは取りあえずそこで過ごすこととなるが、二・二六事件の日、なんと蒲生元大将が拳銃自決する。これは本当に自決なのか、それとも殺人事件なのか…?そして孝史たちは無事現代に帰ることが、また1945年に蒲生邸で起こる悲劇を阻止することができるのか…?というストーリー。

 

 過去の世界で未来に待ち受ける悲劇を阻止せよ、というのはタイムスリップものの王道だけど、何だかんだ僕はこういう話好きなんだよなぁ。それに加えてミステリー要素も含まれているのだから、なんて贅沢な小説だろう。

 同時に日本が戦争に突き進んだ時代について思いを馳せることができる。1936年ってまだ凄く昔って訳ではないんだよね。この小説における「現代」である1994年なら尚更。でもその間に生活も価値観も大きく変わってしまった。時の流れをテーマにしている小説だけあって、読みながらついそんなことを考えてしまった。

 

 「レベル7」「模倣犯」と並んで、自分の中で特に好きな宮部みゆき作品となった。宮部作品の良さがかなり詰め込まれている小説だと思う。

 

 

 

第1位「カラスの親指 by rule of CROW’S thumb」

道尾秀介・著 2008年

・読んだ期間:2021年4月1日~4月5日

講談社文庫

 

 読み終えた瞬間、これより面白い小説にしばらく出会える気がしない、と思った。そして、まだ4月上旬にもかかわらず、これは年間1位最有力候補だな、とも思った。この印象は年が終わるまで覆ることがなく、結果として堂々の第1位となった。

 

 詐欺などの違法行為で生計を立てていた武沢とテツさんだが、ある時武沢のアパートが火事になる。かつて自分が所属し、そして壊滅させた悪徳金融業の奴等が復讐に来たと思った武沢は、新しく家を借りて身を隠す。そしてスリを生業としている少女、まひろも武沢とテツさんの仲間となり、悪徳金融業者たちに反撃を試みる…というストーリー。

 

 僕の書いたお粗末なあらすじだと面白さがうまく伝わらなくてもどかしいのだが、この小説はとにかく中に仕組まれた仕掛けが凄い。もちろんネタバレになるので内容は言わないけれど、終盤とんでもない真相が明かされる。そこまでもスリルある展開で非常に面白かったのだが、この仕掛けを知って株が爆上がりした。正直これは自分の身を持って体験してくれとしか言いようがない。ミステリーのどんでん返しが好きな人は必ず感動することだろう。

 

 

 

 というわけで「個人的BOOKランキング2021」の発表が終わりました。いかがだったでしょうか?今年もジャンルや作者に偏りがありましたが、読む本を選ぶ際に参考にして頂けると幸いです。2022年はどのようなランキングになるのか、自分でも楽しみです。ではまた。

 

ゲームレビュー68 スーパーE.D.F

 みなさんお久し振りです。院試が終わったのでゲームレビューの執筆を再開したいと思います。かといって卒論で多忙なのには変わりないので、週1で入っている深夜バイトの休憩時間にブログの執筆をしようと思います。だから今後も更新はスローペースとなりますし、内容も今までの記事と比べたら簡素なものになるかもしれません。ご了承ください。

 

スーパー E.D.F

・発売日:1991年10月25日

・発売元:ジャレコ

・自分のプレイ時期:2021年1月

・難易度評価:4

(1、簡単  2、普通  3、やや難しい   4、難しい   5、非常に難しい)

 

 Switch Onlineに収録されているレトロゲームで、シューティングの腕を鍛えようかなと思ってやってみたゲーム。ちなみに僕はシューティングは下手である。現在、コナミコマンドを使えばファミコン版のグラディウスを6面までは進めることができる、だけどクリアはできない、ってレベルの腕前。異常に下手というレベルではないかもしれないけど、その程度じゃレトロなシューティングゲームでは歯が立たないのだ。

 

 さて、本作もグラディウスと同じくシンプルな横スクロールシューティングだ。ただ、グラディウスと大きく違うのは、ステージ最初に装備を8種類の中から選べる点、それに敵を倒せば倒すほど自機のレベルが上がって強化されていく点だ。グラディウスのように、カプセルを集めてパワーアップする、というものではない。

 

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プレイ画面

 そして気になる難易度について。このゲームは、1機失うと各ステージの最初に戻される。しかもそれぞれのステージが結構長いので、終盤でやられると非常に萎える。しかし、このゲームは、5面までは練習を積み重ねればミスすることなく進めることが出来るようになるレベルの難易度だ。

 Switch Onlineではいつでもどこでもセーブが出来るし、巻き戻し機能もある。ただ、そればかり使うとつまらないので、自分はステージ途中でのセーブは使わず、ステージクリアごとにセーブを行うという自己ルールでゲームを進めた。つまり、デフォルトでは有限であるコンティニューを無限にした、ということ。コンティニュー切れのたびに最初に戻されるのはしんどいからね。まぁ、このようにして進めたら、シューティングがあまり得意ではない僕でも5面まではクリアできた。ただし6面は無理。実はまだ未クリアで、エンディングを見ていない。ラスボスの難易度がえげつないらしく、どうもやる気が湧かない…。

 

 そして8種類ある武器。僕は最初、一番標準的な武器であろうバルカンを選んだ。ただどうもうまくいかなかったので、ホーミングを選んだら、ちゃんと前に進めるように!というかホーミングだけで5面までクリアしてしまった!大量に飛んでくる敵を自動的に攻撃してくれるありがたい武器だ。「なんだこのゲーム、ホーミングゲーじゃん!」と思ったが、その考えは6面では通用しないのである…。だから6面で詰んでるわけで。

 ホーミングについては、わりとマイナスな感じで書かれているサイトもあるので、自分と相性のいい武器を探してみてほしい。

 

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武器選択画面

 5面までは、シューティングがそれほど得意でない人がトレーニングするにはちょうどいい難易度だ。とはいっても決して低くはないけれど。様々なタイプの武器が楽しめ、5面までは簡単すぎず難しすぎない難易度、これがこのゲームの魅力だと思う。ネット上だと地味とか言われてるし、実際似たような敵ばかり続けて出てくるから単調に思う部分もあるけれど、決して悪いゲームではないと思う。気になった方は是非やってみてほしい。

 

 

〈リンク〉

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

w.atwiki.jp

 

 

 

ゲームレビュー67 Burnout Paradise Remastered

Burnout Paradise Remastered

 画像

・発売日:2020年6月19日(Switch版)

・発売元:エレクトロニック・アーツ

CERO:B(12歳以上対象)

・自分のプレイ時期:2020年12月中旬~2021年1月下旬

・難易度評価:3(エリートライセンス獲得まで)

(1、簡単  2、普通   3、やや難しい  4、難しい   5、非常に難しい)

 

目次

 

はじめに

 以前から、グラセフのように世界を自由に駆け回れるゲームをやってみたいと思っていた。ゲーム内で自由に山を登るという欲求は、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」で満たされた。しかしブレワイには車が出てこない。車で街中を比較的自由に運転してみたい…。リアルじゃ車持っていないからせめてゲームで…。

 そんな中、Switchでこのゲームが発売されるという情報を知った。バーンアウトシリーズについてはそれまで知らなかったが、これは自分の欲求を満たしてくれそうだぞ、と感じたので、積みゲーがほぼ無くなったら買おうと決めた。そして2020年12月、ついにこのゲームを手に入れたのである。

 

 どうやらこのゲームのオリジナル版は2008年にPS3で発売されているようで、本作はタイトルの通りリマスターである。オリジナル版は未プレイなので、それとどこが違うとかそういう話は分からない。そのことを承知しておいてほしい。

 

 

ゲームの概要


このゲームはストーリーなどは何もなく、車を選んだらいきなり街「バーンアウト シティ」に投げ出される。何も考えずただ走っているだけでも良いが、後述のように街には大量にイベントややり込み要素が存在している。

 

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まずは車を選択

  バーンアウト シティの面積はおよそ70㎢らしい(これは長野県朝日村と同じくらいの面積)。つまり縦横約8kmちょっと。日本では高速道路でも8km走るのに5分以上はかかるが、このゲームではどんなにスピードを出しても良いので、2分あれば端から端まで行ける。この他、ビッグサーフアイランドという離れ小島もあるので、ゲーム内で走ることのできる面積は80㎢くらいなんじゃないかと思われる。

 

 では、街中に存在しているやり込み要素について説明していこう。

 まず、パラダイスシティ内の信号機で、イベントを受けることができる。このイベントは、「レース」「ロードレイジ」「スタントラン」「マークドマン」「バーニングルート」の全5種類。このクリア数に応じて自分のランクが上昇していく。序盤では、次のランクに上がるまでに必要なイベント数は少ないが、ランクAからバーンアウトライセンスを獲得するまでには、イベントを40個クリアする必要がある。さらにそこからエリートライセンスを獲得するには、パラダイスシティにある全てのイベント、計120個をクリアする必要があるのだ。これはなかなか骨の折れる作業。自分がエリートライセンスを獲得したのは、プレイ開始から42時間が経過した頃だった(勿論かなりの寄り道込みの時間だが)。

 なお、離れ小島のビッグサーフアイランドにも、独自のイベントがある。これをクリアしても、パラダイスシティのイベントのクリアには換算されないので注意。

 

イベントについて

 

さて、これからそれぞれのイベントについて簡単に説明していく。

 

レース

 言うまでもなくレースである。イベントを受けた信号機から、指定されたゴール地点まで、CPUの車とレースを行う。イベントによって、1対1のレースだったり、6台でのレースだったり、8台でのレースだったりする。

 このレースでは、1位を取らないとイベントをクリアしたことにならない。「2位じゃダメなんですか?」と言われても、ダメなものはダメ。

 

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レース中の画面

 このレースで重要なことは、とにかく「道を間違えない」ことだ。街中には大量の交差点があるのだが、そこで曲がるところを間違えると、一気にCPUに追い越される。序盤は多少道を間違えても何の問題もなく1位を取れるが、ゲームを進めるにつれ1回の道間違えやクラッシュが命取りとなる。一応交差点でどちらの方向に曲がればいいか指示はしてくれるものの、スピードを出していると普通に指示が間に合わないので、結局何度もプレイして、ある程度は道を覚えておくのが重要になってくる。

 画像

 

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このゲームはクラッシュ時の描写が細かいのもウリ

 ゲーム的には、裏道を通って、最短距離でゴールしてほしいみたいだが、裏道は狭く、勿論入り口も分かりにくいので、通ろうとするとクラッシュする危険が高まる。CPUの車を追いながら普通の道を通ってゴールするのが無難。一応ゲーム終盤でも、裏道でショートカットしなくても1位でゴールできるゲームバランスとなっている。その分ミスは許されないが。

 

ロードレイジ

 CPUの車に体当たりするなどしてクラッシュ(本ゲームではこれを「テイクダウン」と呼ぶ)させるというミッション。指定された数だけテイクダウンさせたらクリア。序盤は超簡単だが、ゲームを進めるにつれてノルマが上昇し、敵の動きも嫌らしくなる。というか敵の方も積極的に攻撃してくるようになるので、終盤は頑丈な車を使うと良いだろう。

 

スタントラン

 ジャンプやバレルロールなどのスタントを決めると、出来に応じてポイントがもらえる。スタントをいくつも決めてポイントを重ね、制限時間内に指定されたポイントを上回ればクリアとなる。

 

 正直これがイベント最大の鬼門だと思う。最後の方まで残りやすい。

 このイベントでは、連続でスタントを決めるとその数だけコンボが入るが、クラッシュするとコンボが途切れてしまう。また、一度スタントを決めた後に、新たにスタントを決めないまま一定時間が経過しても、コンボが途切れてしまう。コンボが長く続くほど貰えるポイントが増えるため、目標ポイントがかなり高く設定される終盤では、いかにクラッシュ等をすることなくスタントを決め続けられるかが鍵となる。

 

 先程「制限時間内に」と書いたが、実は制限時間が終了しても、コンボが途切れない限りイベントは続く。つまり本当の勝負は制限時間が終了してから。ここからは一度コンボを切らしたら即終了となるので、緊張感が高まる。

 

 終盤の目標ポイントが高いイベントをクリアするコツは、ある程度連続でジャンプが出来そうな場所を見つけることだ。個人的には、パラダイスシティでは南側の大きな橋~港地帯で連続ジャンプを狙うのが良いと思う。

 

 なお、パラダイスシティのスタントランの目標ポイントは最高でも50万pts.程だが、ビッグサーフアイランドではそれが84万pts.となる。僕はその前の段階、目標ポイント72万pts.のイベントに大苦戦!やり始めてから比較的すぐに70万pts.までいったため、これはいける!と踏んだが、その後は失敗の連続…。

 そして挑戦し続けること50分、なんと突然覚醒し、1884420pts.という大記録を出して無事クリア!途中でたまたまバレルロールが2回決まったのが良かった。

 その後、目標ポイント84万pts.のイベントもクリアし、ビッグサーフアイランドのスタントランの制覇を成し遂げたのである。

 

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ようやく終わった…
マークドマン

 敵に攻撃されて大破する前に、指定された場所にたどり着け、というイベント。

 

 車によって多少の違いはあるが、どのイベントでも、基本的にミッション開始から数えて4回クラッシュ or 敵の攻撃を受けてテイクダウンされると、車が大破しイベント失敗になる。3回そうなった時には、あと1回で大破するから「オートリペア」(車の状態を回復してくれる建物のこと)へ急げ!みたいな警告が表示されるので、各イベントでオートリペアの位置を把握しながらイベントを進めることも重要になる。

 

 さて、このイベントでは、CPUの車が殺意マシマシなので、特に車の状態に気を付ける必要がある。頑丈な車はクラッシュやTAKEN DOWNしにくいので、勿論耐久性が高い車が有利だ。攻撃は最大の防御。体当たりを食らう前に、先に敵の車をクラッシュさせてしまおう。ただし、後ろからの追突は避けにくく、厄介だ。

 

バーニングロード

 各交差点で指定された車を使用して、制限時間内に目的地にたどり着くことを目指すというイベント。序盤に入手出来る車でのイベントは制限時間がゆるゆるだが、車の性能が上がっていくにつれ、制限時間も厳しくなっていく。ちなみに自分が一番苦戦したのは500GTのバーニングロード。なんとクリアまでに50分かかった。耐久性がないからちょっとぶつかっただけですぐクラッシュするし、何より制限時間がシビア…。

 

 え、どうやって車を入手していくのかって?そういえば書き忘れていた。街を走っていると、時々明らかに狂ったスピードで暴走している車を見掛けることがある。そいつをクラッシュさせると、その車を手に入れることが出来る。

 

 

 交差点に配置してあるイベントの説明は以上。ここからは、他のやり込み要素について、出来る限り解説していく。

 

そのほかのやり込み要素

 まず、ビルボードの破壊。ビルボードとは、街中に設置してある赤くて大きな看板のこと。それを体当たりして破壊することを目指す。バーンアウトシティ内には、全部で120個のビルボードが設置してある(ビッグサーフアイランドには、それとは別のオレンジ色のビルボードが設置してある)。ジャンプ台とセットで置いてあることも多いが、高いところ、例えば立体駐車場の屋上から飛び下りないと破壊できないビルボードは、そこまでどう辿り着けばいいのか分かりにくい。また、屋上からビルボードに向かっていざ飛び下りてみると、時にビルボードからずれたところに飛んで行ってしまったりするので、求められるアクションの難易度も高い。まぁ、それも含めてのやり込み要素だからね。

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ビルボード(パラダイスシティ)

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ビルボード(ビッグサーフアイランド)

 そして街には枝道を塞ぐように黄色い柵がいくつも設置してある。これを破壊するのもやり込み要素の1つ。この破壊には特に高いアクション性は求められないが、設置数が膨大であり、なんとバーンアウトシティ内だけでも400個設置してある(ビッグサーフアイランドには、それとは別の赤い柵が設置してある)。とにかくジャンジャン枝道に入ってみよう。立体駐車場の中に入るのも忘れずに。

 

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街中にある黄色い柵

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立体駐車場にも

 また、ジャンプ台で大ジャンプをすると、やり込み要素としてカウントされることがある。このような指定ジャンプ台というべきものは、バーンアウトシティ内に50箇所ある。

 

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やり込み要素の現時点(2021年4月17日)での進捗状況はこんな感じ

 

 さらに、各通りには名前がつけられており、それを利用したやり込み要素もある。

 

 1つはロードルールタイム。制限時間内に各通りを最初から最後まで走り抜けることが出来たら成功となる。もちろん制限時間はやや厳しめに設定してあるし、長い通りはその分ミスが許されない時間が長いということであり、緊張する(制限時間が1分を超えるような通りだと結構辛くなる)。ただし、スピードの速い車だと、案外あっさりクリア出来たりする。ゲームのどの段階でロードルールタイムクリアを目指すかで、結構難易度が変わってきそうだ。

 

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上の赤地に白の文字が通りの名前。その下の時間表示がその通りのロードルールタイム。その下が現在の経過時間。

 もう1つ、通りを利用したミッションとしてロードショータイムというものがある。これは通りにある車をクラッシュさせまくって、その被害総額が高くなるのを目指す、というものだが、個人的に未だにイマイチよく分からないので、ここでは言及しない。

 

 オンラインプレイについてもまだやっていないので言及しない。もしかすると今後追記する、ということもあるかもしれないので、それまで気長に待っていて欲しい。

 

 

豊富な収録曲

 最後にゲーム中で流れるBGMについて。このゲームでは、ゲームオリジナルの曲の他、様々な洋楽やクラシックの有名な曲がBGMとして収録されている(むしろこっちの方がメイン)。洋楽に関しても結構有名な曲が入っているみたいだが、僕は洋楽には疎いので、Avril Lavigneの「Girlfriend」という曲しか知らなかった(僕みたいに洋楽に疎い人は歌手名と曲名だけ出されてもピンと来ないかもしれないが、この曲はいざ聴いてみれば誰もが聴いたことのある曲だと思う)。このゲームをプレイして知った曲の中では、Faith No Moreの「Epic」という曲が好き。何とこの曲は1989年の曲らしい。つまり、様々な年代の曲が収録されている、というわけだ。ちなみに、このゲームのテーマソングは、Guns N' Rosesの「Paradise City」。

 

そしてなんと、我が日本のアーティストの曲ではB'zの「FRICTION」という曲が収録されている!この曲は、B'zの44thシングル「SUPER LOVE SONG」の3曲目に収録されており、また16thアルバム「ACTION」にはバージョン違いのものが収録されている(ともに2007年)。僕はB'zの大ファンという訳ではないけれど、それなりに好きなので一応アルバムは一通り聴いている。そのためこの曲は元から知っていたのだけれど、知名度的には数あるB'zの曲の中でも比較的マイナーな方の曲である。だから何故この曲が?と思ったのだが、よくよく調べてみたら、何とこのゲームのために書き下ろされた曲だそうだ!B'zの曲の中でも数少ない全英語詞の曲だったのはそういうことだったのか!(ちなみに他の全英語詞の曲には「Real Thing Shakes」(20thシングル、1996年)、「Brighter Day」(14thアルバム「THE CIRCLE」収録曲、2005年)などがある)

洋楽の中に紛れ込んでいても全く違和感がないのが凄い。

 

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豊富な収録曲

 

 取りあえず、僕が書きたかったことはこれで全て書き終わった。内容的に至らない部分もあるので、足りないところは他のサイトを参考にして欲しい。

 

 そして、これにてゲームレビュー5thシーズンは終了となる。今後は筆者多忙なのと、やる気とネタが無くなったため、6thシーズンがいつ始まるかは未定である。しばしお待ちを。

 

 次回は恒例の5thシーズン総集編。

 

 

〈リンク〉

任天堂のサイトより

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000027024.html

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/4183.html

 

財布&鍵を落とした、という話

 先日、財布と、そこに入っていた鍵、その他身分証明書等を落としました。さらに運の悪いことに、この時スマホはアパートの部屋の中、つまり自力では連絡する事が出来ないようになってしまいました。これは、財布を落としてから、見つかるまでの悪夢のような3時間を綴った記事です。

 

 

18時25分

 

 18時頃にバイトから帰ってきて一休みをし、そろそろ夕飯を買いに行こうかな、ついでだから空のペットボトル何本かを捨ててきてしまおう、と思って、外に出ました。この時、近所の自販機に行って、近所のスーパーに行くだけだから別にいらないだろう、と思って、スマホは部屋に置いていきました。それでも、律儀に部屋の鍵は閉め、いつもそうしているように、鍵を財布の中に入れました。

 

 辺りは既に暗くなってきていました。アパートから100mくらいの自販機に行き、横にあるゴミ箱にペットボトルを入れようとしましたが、既にゴミ箱はペットボトルで一杯でした。(多分この時に財布を落としたんだと思います)

 仕方ないので、さらに数百メートル離れた自販機に行き、そこの横のゴミ箱にペットボトルを捨てました。その後、夕飯を買うために、近所のスーパーに向かいました。

 

 

18時45分

 

 スーパーで商品をカゴに入れてレジに行き、代金を支払おうとカバンから財布を取り出そうとしたとき……

 

 あれっ、財布がない!

 

 カバンのどこにも入っていない!!

 

「すいません、財布がちょっと見当たらなくて…。1回探しに行っていいですか?」

「わかりました。では商品をお預かりしておきますね」

 

 大慌てで僕はスーパーから駆け出しました。嘘だろ!財布が入ってないなんて…。そんな、そんな…。

 

 目指すは先程ペットボトルを捨てに行った自販機。かつてないほどの動揺に自転車の運転は荒れ、1回バランスを崩しかけて瞬間的に肩を痛めました。でもそんなことを気にしている場合ではないのです。

 

 ちなみに、僕は今まで財布を道端で落としたことはありませんでした。大学内の部屋に一度置き忘れたことはありますが、あの時は気付いてからその部屋に戻ったところ、財布はちゃんとそこにありました。それ故にショックも大きかったのです。

 

 財布の中には推定4000円ちょっとの現金と、鍵、運転免許証、保険証、キャッシュカード2枚、各種ポイントカードや診察券…などなど、大事なものが多く入っていました。以前から、これを落としてしまったら冗談じゃ済まないよなぁ、と思っていたのですが、本当に冗談じゃない日が来てしまったのです。

 

 スーパーから2分ほどで最初に訪れた自販機へ。周りを見ましたが、財布の姿はありませんでした。二番目に訪れた自販機でも同様。アパートの、自分の部屋のドアの前も何もなし。そして鍵もないのでドアを開けることもできない。

 

 

18時55分

 

 落胆してスーパーに戻り、店員さんに財布がなかったことを伝えました。さらに鍵も落としたので家の中にも入れない。そして家の中にあるスマホも使えない。

 

 取りあえずまずやるべきことは、鍵を開けてもらってスマホを回収することです。そのためには大家さんと連絡をつけなければなりません。

 大家さんの家の電話番号…、分からない。大家さんの家の場所…は何となく分かりますが、確証を得るためにスーパーの方に住宅地図を見せてもらい、その後で大家さんの家に向かいました。

 

 大家さんの家もすぐ近く。しかし、家には明かりがついていない。嫌な予感。インターホンを押してみる。案の定、反応なし。

 

 そんなあああああ……!!!

 

 

19時05分

 

 これにより、この時はスマホを回収する手段すら失いました。仕方ないのでスーパーに戻り、店員さんにそのことを伝えました。あと頼みの綱は不動産屋。しかし、時刻は既に夜7時を回ったところ。普通に考えてもう営業している時間ではありません。店員さんに電話をかけてもらいましたが、案の定、「現在は営業時間外です」的なメッセージが流れるばかり。

 

 こうなったら、取りあえず遠く離れた親に連絡をしよう、と思い、スーパーの電話を借りて実家に電話をかけました。この時間帯なら実家には誰かいるはずですが、僕の家族は見知らぬ電話番号にはあまり出ない主義。見たこともない県外の番号の電話なんて、怪しむのが当たり前です。やはり、留守電を伝えるメッセージが流れました。

 

 1回目は頭が混乱していてまともにメッセージを残せませんでしたが、2回目は、

 

「○○です…。非常事態なんです…。どうか電話に出て下さい…」

 

となんとか伝えました。その甲斐あって、少ししてから実家の方から電話がかかってきました。それで母親に財布と鍵を落としたこと、スマホは部屋の中にあること、を伝えました。

 

 取りあえず母親に状況を伝えることはでき、さらに大家さんの電話番号も教えてもらいました。そしてスーパーの方にご迷惑をおかけしたこと、また感謝の意を述べ、自転車で10分ほどの交番に向かいました。

 

 

19時35分

 

 交番にたどり着いたものの、なんと間の悪いことにお巡りさんはパトロール中で中に入れない!しかし、交番には、入り口のところに受話器を取るとそのまま警察署につながる電話があります。これを利用して警察官の方に現在の状況、そして財布の特徴などを伝えました。

 

 何分か話をしているとお巡りさんが戻ってきたので、ここからは交番の中で話の続きをすることに。遺失物届けを作ってもらい、さらに大家さんに改めて電話をかけてもらいました。すると、ここでようやく大家さんと連絡がつきました!交番での話が終わったらアパートに向かうことを伝えました。これで部屋の中には入れます。取りあえず一安心です。

 

 

20時25分

 

 交番での話が終わったので、アパートに向かい大家さんと合流。部屋の鍵を開けてもらい、ようやくスマホと合鍵、通帳などを回収できました!その後、大家さんから懐中電灯を借りて、改めて財布を探しに行きましたが、もう2~3度探しに行ったところなので見つかるはずもなく…。

 

 

21時00分

 

 財布をなくした際にすることは、まずキャッシュカードの使用を止めることです。2枚のうち片方は親名義ですが、もう片方は自分名義なので、その銀行の電話サービスに電話をかけて、キャッシュカードの使用を止めてもらうことにしました。こういうのは、対応が混み合っているので話が出来るようになるまで少し時間がかかります(自分の場合15分程度は待ちました)。

 

 待ち時間の間、インターネットで「財布を落としたときにどうするか」「どのくらいの確率で戻ってくるのか」みたいなサイトばかり眺めていました。

 

 

21時25分

 

 銀行との手続きが終了した後すぐに、大家さんから電話がかかってきました。なんと、無事に財布が交番に届けられたそうです!(大家さんの方に連絡が行ったのは、きっと自分が銀行との手続きのためにずっと話し中だったからでしょう)

 

 僕は先程行った交番に電話をかけ、改めて財布が届いたことを確認しました。そしてすぐに、交番に向かいました。

 

 

21時40分  

 

 紛失してから約3時間ちょっと、ついに財布が自分の元に戻ってきました!幸いなことに、中身は何も異常がありませんでした。

 届けてくださった方は、お礼はいらないと言い、自分の名も名乗らなかったそうです。悪い人に拾われなくて本当に良かった…。

 

 帰りに、無事に帰ってきた財布の中のお金を利用して途中のコンビニで夕飯を買い、22時半頃にようやく夕飯を食べました。それでも、まだ気持ちが収まらなかったので、あまり美味しく感じませんでした。パニックのせいで、18時頃に感じていた空腹感はどこかに消えていってしまいました。

 

 何はともあれ、無事解決です!!

 

 

最後に

 

 僕は実際に財布をなくすまで、財布をなくした人に対して「財布なんかどうやったら無くすの!?」なんて思っていました。でも、無くすときは無くします。ネットで色々と読んでいたら、30歳までに92%の人が財布を無くしたことがある、という内容の記事を見つけました。僕は21歳なので、無事にその92%の人の中に入ってしまいました。財布をなくすことは、決して他人事ではありません。

 

 そして、現代、特に一人暮らしをしていると、スマホが使えなくなるのは非常に痛いですね。緊急時に自由に連絡が取れないのがここまで苦しいとは…。スマホ中毒とか何とか言われますが、現代社会ではスマホは肌身離さず持っていた方がいいですね。

 

 最後に、電話を貸してくださったスーパーの店員さん2名、アパートの大家さん、交番の警察官の方々、そして両親、本当にご迷惑をおかけしました。並びにありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます(もちろん直接お礼も言いましたよ)。

 

 

ゲームレビュー66 悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲(Android版)

悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲

 

・発売日:1997年3月20日(PS版)

                    2020年3月4日(Android版)

・発売元:KONAMI

CERO:B(12歳以上対象)

・自分のプレイ時期:2020年11月上旬~2021年2月上旬

・難易度評価:2

(1、簡単   2、普通   3、やや難しい   4、難しい   5、非常に難しい)

 

 

(目次)

 

はじめに 

 悪魔城ドラキュラシリーズの中でも特に人気の高い作品の1つであり、またこのゲームから探索型ドラキュラが本格的に始まった。しかし、自分の持っているハードではこのゲームをプレイすることが出来なかった。

 そんなある時、このゲームがスマホでも発売されたというニュースを目撃した。これは買うしかない…!とは思わず、一旦保留をしておいた。何故なら、スマホでアクションゲームをやるのはかなり酷だということを、以前購入した「メタルスラッグ」で学んだからである。このゲームをスマホのタッチパネルのみで行うと非常に操作性が悪く、敵の攻撃に当たりまくったり、何の変哲もない穴を飛び越えるだけでも何度もミスをしたりと、まともにプレイできる環境とはとても言えなかった。だから僕はメタルスラッグの再来、つまり操作性の悪さのせいで放置状態となることを恐れたのである。実際、Google Playストアのレビュー欄には、操作性が悪いだの色々と書いてあった。以前プレイした探索型ドラキュラ「蒼月の十字架」がアクション面でもそれなりに難易度が高かったこともあって、僕は操作性のせいで途中で進めなくなることを危惧したのだ。

 

shikakuyama.hatenablog.com

 

 それから7ヶ月ほど経過した2020年秋、僕は有料の音楽アプリをGoogle Playストアで購入したのだが、それだけだと残高が余ってしまう。だからせっかくなので、このゲームも買ってしまおう、と決めた。そして11月初め、前回紹介した「NOeSIS」と並行してこれを進めようと予定を立てた。9~10月と散々悪魔城ドラキュラシリーズに苦しんだのだが、結局またすぐにドラキュラシリーズのゲームを始めることになってしまった(笑)。

 「NOeSIS」プレイ開始の数日後に本作をプレイし始め、この2本をほぼ同時に終わらせることを目標にしたのだが、実際はそこまで手が回らなかった。「NOeSIS」終了時の時点で、本作はまだ4分の1程度しか終わっていなかった。しかもこの後「Burnout Paradise Remastered」に熱中してしまったので(次回紹介)、このゲームの進行は非常にスローペースとなった。そして、「Burnout Paradise Remastered」に一区切りがついた2021年1月下旬、ようやく集中して進め始めた。そして2021年2月4日、ついにクリアを成し遂げたのである。開始から約3ヶ月後のことだった。総プレイ時間は約25時間。

 

 さて、僕は今「クリアを成し遂げた」と書いた。無事スマホだけでクリアをしたのである(ゲームパッド等は全く使わなかった、というか持ってない)。確かに操作性は悪かった。ただし、このゲームは他のドラキュラシリーズと比べると格段に難易度が低いので、余程アクションゲームが苦手ではない限り、スマホのみでも何とかなると思う。強敵が出てきても、レベルを上げて、ポーションをたくさん持っていってごり押しすれば大丈夫。

 

 僕の個人的な話はこれで終わりにして、ここからはこのゲームの内容について簡単に書いていく。

 

ゲームシステム、評価点と問題点

 探索型ドラキュラの名の通り、広大なドラキュラ城の部屋を次々に進んでいって城のマップを埋めていく。途中で立ち塞がるボスを倒せば、その先に能力をアップさせるソウルが置いてある。それを取っていくことで、行ける場所を増やしていく。適宜武器や防具を拾う、または買って自身を強化していくのも、普通のRPGと同じである。

 

 城の中には、セーブポイントやワープポイントが置かれている部屋がある。新しいエリアに入った時、出来るだけ早くこれを見つければ、攻略が楽になるだろう。ちなみにAndroid版では、ゲームオーバーになっても、最後にセーブをしたセーブポイントからではなく、死んだ地点に近い部屋からリトライができる。操作性が悪いせいで敵の攻撃を受けやすいAndroid版ではありがたい話だ。

 

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セーブポイント

 このゲームで注目すべき点は、まず緻密に書き込まれたグラフィックであろう。ドラキュラシリーズはこれより前の作品でも書き込みが凄かったが、ハードがプレステになったことでさらにグレードアップした。良い意味で気持ち悪くなっている。現代のフル3Dのゲームにはない味わいがある。

 

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なかなか気持ち悪い

 そしてBGMも名曲揃い。特に僕は、逆さ城の一部のエリアで流れる「失われた彩画」が大好き。あの幻想的かつ切なげなメロディーがたまらない。「蒼月の十字架」の「ドラキュラの涙」に続いて、探索型ドラキュラはまたもや僕の好みに突き刺さる曲を披露してくれた。この曲を知れただけでもこのゲームをプレイして良かったなと思う。

 

 後世のゲームにも影響を与えたゲームシステム、そして良質なグラフィックとBGMと、良いことずくめであるような気もするが、欠点もある。というかAndroid版ではやはり性能的に劣化移植になってしまった感が否めない。

 まず、これは原作とAndroid版共通だと思うが、物を買ったり敵の情報を見たりBGMを聴いたり出来る場所がマップ上に1ヶ所しかない。そこまでワープできるアイテムはあるが、帰りは歩いて帰ることになる。特に後半の逆さ城はショップが無いため、いちいち普通の城に移動してそこから戻ってこないといけない。敵の情報が見られる怪物図鑑、 ゲーム中のBGMを聴ける音楽鑑賞は、そこまで行かなくとも、いつでも出来るようにすれば良かったのに…。

 

 またこれはAndroid版特有のバグだが、地下通路にいるフローズンジェイドという敵に当たったり、倒したりすると、高確率で突然アプリが落ちる。やり直すとひとつ前のセーブポイントまで戻されるのだが、これが事故現場から結構離れているので非常に面倒臭い。フローズンジェイドは通路を塞ぐようにして存在しているので、これを避けて進むのは至難の技。こういう分かりやすくかつゲーム進行に支障をきたすバグはさっさと何とかして欲しいものだ。

 

 あと、これもAndroid版の話だが、会話中の文字の出てくるスピードが、音声に対して非常に遅い。そして会話中に画面をタップすると、その場所での一連の会話が全て飛ばされるので注意。

 

 そしてスマホに充電器を繋ぎながらプレイすると、敵や自分の移動速度が異常に速くなり、難易度が爆上がりする。ただし長距離移動の際に、基本のまったりとした動きがまどろっこしくなったら、これを利用して時間短縮をはかることができる。

 

 こんな感じで、操作性の他にもAndroid版は色々と難がある。やはりプレステでプレイするのが一番楽しめるのだろうが、何だかんだスマホのみでもクリア可能な難易度なので、頑張ってみてほしい。

 

 

簡単なゲームの流れ

 前述の通り、能力を拡張していきながら探索を進めていく。ただし、普通の城だけで終わりではない。最初の城はあくまでも前半戦であり、条件を満たすと後半戦の「逆さ城」が始まる。その名の通り、前半の城が逆さになったような構造をしているステージだ。ここもしっかり探索していかないといけない。

 

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序盤で戦うボス

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シリーズ定番歯車地帯

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コウモリに変身してトゲの間を飛ぶところも


 しかし逆さ城に入るにはある条件がある。この条件はやや分かりにくいので、分からなかったら攻略サイトを参考にしても良いと思う。

 

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大時計の前で何かをすれば逆さ城に行ける

 なお、悪魔城最上部にはリヒターがいる。別に倒してもいいが、倒してもバッドエンディングが流れるだけである。そこそこ強いので、力試しにはなる。僕は倒すのに20分かかった。

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リヒター戦

 逆さ城も多彩な敵がプレイする者を楽しませてくれる。シリーズで難敵として有名な死神も登場するが、本作の死神は弱い。「悪魔城伝説」に登場するサイファやグラントのような敵も登場する。

 

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何もかも逆さになった逆さ城

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シリーズ定番の死神

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サイファたちが敵として登場!?

 そして今作で一番の難敵がガラモスである。こいつがやたらめっぽう強い。何度挑んでも全然倒せず、これは2時間くらいかかった蒼月の十字架のラスボス戦みたいなことになりかねないな、と思って、城の中心付近にいるファイナル・ガードを倒し続けて(最も経験値が得られるザコ敵だが、かなり攻撃力があるので、動きを見切りながら倒す必要がある。慣れれば大したことない)、レベルを47から60まで上げた。体力は598から998まで上昇。流石にここまで上げてしまえば、普通に倒すことが出来た。

 

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巨大な敵 ガラモス


 なお、ガラモスはエンディングを見るだけなら別に倒す必要のない敵である。何しろラスボスより強いのだから。肝心のラスボスは、左端でしゃがんだまま剣振ってるだけで勝てるというね。何やねん。張り合いがなかったな笑。

 

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蒼月の十字架」と違って、ラスボスは楽々でした

 

 というわけで、今回の内容は以上。システムについてはかなり省略しているので、詳しくはリンク先を参照して欲しい。

 

 

 

 〈リンク〉

・メーカー公式サイト

https://www.konami.com/games/castlevania/jp/ja/page/history_2020_son

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3835.html

 

 

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ゲームレビュー65 NOeSIS~嘘を吐いた記憶の物語~

NOeSIS~嘘を吐いた記憶の物語~

画像

・発売日:2016年11月30日

・発売元:フリュー

CERO:C(15歳以上対象)

・自分のプレイ時期:2020年11月上旬~中旬

・難易度評価:なし(ただ文章を読むだけ)

 

公式PV動画

www.youtube.com

 

 

(目次)

 

 

概要 

 2020年5月から10月にかけて、半年近く硬派なアクションゲームをひたすらやり続けたので(やや誇張が入っているが)、アクションゲームはもう疲れた、だからたまにはかわいい女の子でも出てくるノベルゲーでもやろうかなと思ってプレイしてみた作品。

 

 本作は、フリューという会社が作成した、「カタルヒト」というレーベルに含まれているゲームの1つである。良質なインディーズADVゲームを3DS向けに移植する、というのがこのレーベルのコンセプトだ。

 ちなみに、「カタルヒト」に含まれているゲームはこれより前に1つプレイしたことがある。ゲームレビュー第60回で紹介した、「彼岸花の咲く夜に」がそれだ。つまり、「カタルヒト」のゲームをプレイするのは本作で2回目となる。

 

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 この作品は「千夜の章」「こよみの章」「憂姫の章」の3つの章から構成されている。大体1つの章につき5時間くらいはかかるので、全て終わるのには約15時間ほどかかる。値段が150円しか違わない「彼岸花の咲く夜に」が全て合わせても6時間ほどで終わってしまうので、そう考えるとかなりのボリュームである。ちなみに、本作は950円、「彼岸花の咲く夜に」は800円。

 

 ただし、ボイスは全くない(「カタルヒト」のゲームは全てそうかな?)。Google Playストアでは、ほぼ同じ値段でスマホ版が売られており、それはフルボイスであるので、それと比較すると3DS版は不遇の扱いを受けているという印象になってしまう。まぁ別に僕は声があろうと無かろうとどちらでもいいのだけれど。

 

 基本的に、学校で毎週水曜日に起きる連続自殺事件の謎を追う…というストーリーなのだが、ミステリーの枠に収まらず、とんでもない展開になっていく。「これひぐらしよりもぶっ飛んだ展開なのでは?」と思ったくらいだ。まぁ、登場人物が色々と普通でないので(後述)、もちろんストーリーも普通に進むわけがないのだが…。

 ちなみに、過去に書いた「ひぐらしのなく頃に 絆」の記事では、ネタバレありでかなり長ったらしく感想を書いたが、本作の記事では内容の紹介は最小限にとどめ、章ごとの簡単なあらすじと、重大なネタバレとはならない感想を書くのみにしておく。余談だが、現在当ブログで一番アクセス数が多いのがひぐらし絆の記事である。他にも読んで欲しい記事はいくらでもあるのだけれど、何でなんですかね…。そういや、何だかんだ毎週ちゃんとひぐらし業を観ているけれど、個人的にはあまり評価は高くないですね…、話が脱線した。いけないいけない。

 

 

簡単なあらすじ

(※注意、人によっては軽度のネタバレと感じるかもしれないので、そういうのが嫌な人はここから先は読まないことをオススメします。一応物語の楽しみは損ねない程度に書くつもりですが。僕自身がネタバレ大嫌い人間なので念のため)

 

・千夜の章

ある時から学校にて連続自殺事件が起きていた。そんなある時、主人公の鹿倉時雨の前に、謎の少女、鷹白千夜が現れる。時雨は彼女と関わりながら、自殺事件の真相を追うことになったのだが…。

 

・こよみの章

町の神社に残る悲しい風習…。そんな風習を利用して、時雨と幼なじみのこよみは夜の神社で良からぬことをしてしまう。その後、こよみの様子がおかしくなり…。彼女に隠された過去とは一体?

 

・憂姫の章

 連続自殺事件のバックには、もう1人事件を操っている人がいた。その人物とは一体?そして、時雨たちに近づく謎の人物…。学校での新たな戦いが幕を開ける!

 

 

総評

 

 概要では書かなかったが、登場人物はそれぞれ特殊能力を持っている。例えば、主人公の時雨の目はこの世のものではない「影」を捉えることが出来るという(公式サイトより)。幼なじみのこよみは冷蔵庫などを軽々持ち上げて家の壁を破壊するくらいの怪力だし(4ヶ月前にプレイしたのでうろ覚え、違っていたらすいません)、鷹白千夜は千夜と一夜という2つの人格を持っている。他にもまぁ色々あるのだけれど、彼らの持つ特殊能力以上に登場人物の耐久力が異常。特に千夜の章の終盤では、この状況下でどうやって生き延びたんだよ…と思うシーンが連発する。あなたたちギャグの世界の住人ですか?詳しくは語らないが、まぁとにかくとんでもないことが起きるのだ。自分の目で確かめてみて欲しい。

 ちなみに、時雨にはもう1つ別の能力があるのだが、これも言ってしまうと物語の楽しみを損ねることになるので、実際にプレイして確かめてみて欲しい。

 

 ホラー要素が強い作品ではあるが、恐怖感で言えばひぐらしの方が圧倒的に上(この1年間でホラー系の小説、ゲーム、アニメ等に結構触れたので、もしかするとこういうのに慣れてきた?知識が乏しく、比較対象がひぐらししかなくてすいません)。ただし、前述の通り起きていることはひぐらし以上にぶっ飛んでいる気がする。というか作中で物理的にも色々ぶっ飛んでる。

 

 とは言え、飛び抜けた秀才である主人公の妹、憂姫が時折やたら哲学的な話を語ったりするので、結構深みのある作品でもあったりする。シーン間の内容のギャップがこの作品の魅力の1つかもしれない。

 

 最後、時雨のもう1つの能力が明かされ、いかにも続編がありそうな雰囲気で終わる、というか続編は存在するのだ。ただし、3DSには移植されていない。Google Playストア等にて(僕はAndroidなので)スマホアプリ版を購入出来るが、現時点ではこれでお腹いっぱいになってしまったので、買う予定はないかな…。結構重いアプリらしいし…。もしかしたら、今後気が変わるかもしれないけれど。

 

 作中では恋愛要素も登場する。僕は齢21にして恋愛経験が無いに等しい人間なので、そういうのを見てると何とも言えぬ気分になる。主人公はオタクな生活している割には普通にリア充じゃねーか。それにしても、ミステリアスな雰囲気のロングの女の子って良いよね…、おいおい、何を言っているんだ?

 

 何はともあれ、なかなか楽しめた作品であった。ひぐらし絆をプレイして以降、かわいい女の子が出てくるノベルゲーに対する抵抗が少し減ったような気がする。かといって、ガッツリとした恋愛ゲームはプレイする気はないのだけれど、本作のような、一風変わったミステリー系の作品なら、他にもやってみてもいいかな、と思う。

 

 今回の内容は以上!

 

 

(リンク)

・メーカー公式サイト

[カタルヒト] NOeSIS 嘘を吐いた記憶の物語 (Classic Chocolat/SpiritWorks) | インディーズADVシリーズ カタルヒト

 

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