風城峠の回顧録

ゲームや本、地学のことなど

ゲーム回顧録⑥ こちら葛飾区亀有公園前派出所 勝てば天国!負ければ地獄!両津流一攫千金大作戦!

こちら葛飾区亀有公園前派出所 勝てば天国!負ければ地獄!両津流一攫千金大作戦!

・発売日 2010年6月17日

・発売元 バンダイナムコゲームズ

CERO:B(12歳以上対象)

・自分のプレイ時期 2010年12月末~2012年前半頃?

・難易度評価 2.5(ミニゲームによる)

(1→簡単、2→普通、3→やや難しい 4→難しい 5→非常に難しい)

 

 長い!タイトルが長いよ!ネットサーフィンしてたら日本で一番長いタイトルのゲームとか見つけたけど、これも普通に長いよ!(ちなみに日本一の長さはこの倍以上です。調べりゃ分かるが日本一の長さを誇るゲームタイトルは気違いとしか言い様がない)そもそも元々の作品のタイトルが長いからな・・・。

 

 さて、ゲーム回顧録もこれで5作目。ここから僕の本領発揮といったところである。今までの4作はプレイした人も多い定番のゲームばかりで、自分の個性がなかった。しかし、ここからはマイナーなゲームも出てくる。そのようなゲームは、こんなゲームもあるんだよと布教するといった意味でも記事を書いていく。

 

 このゲームを手にしたのは確か小5の時の冬休みだったように思う。これも祖母が知り合いからもらったものを自分にくれたものである。(このことについては「マリオカートDS(後編)」を参照)当時の僕はこち亀にめちゃくちゃハマっていた。マンガも読みまくったし、アニマックスで再放送されていたアニメも観まくった。人生で一番こち亀に浸っていた時期である。そんな頃にこのゲームを貰ったのだ。これは、やりまくらないわけ、ないよね?

 

 まずこのゲームの流れを簡単に説明する。あるとき両津勘吉は、仕事をさぼって祖父、勘兵衛が主催するゲーム大会に参加。なんと、ゲームをクリアするとお金がもらえるというのだ。というわけでチケットを入手して大会に参加!

 チケットはゲームを進めるごとに値段が高いものが出現して、それに応じて1枚のチケットで遊べるミニゲームの数、そして得られるお金の額が増えていく。要はこのゲームはとにかくミニゲームをこなしていってお金を稼いでいくというゲームである。

 

 ちなみに、お金を稼ぐ上で重要なアイテムとなるのが「ギャンブルコイン」である。これはミニゲーム1回につき5枚まで使える。ミニゲームをクリアするとゲームポイントがもらえ、それを後に換金するのであるが、ギャンブルコインを使用すると、使用する枚数に応じて、得たポイントを特定の倍数分にして換金出来る。1枚使うとポイントの2倍分、2枚使うと4倍分、3枚では6分、4枚では8倍分、5枚では10倍分のお金が手に入る。(ゲーム中盤からはそれぞれ4倍、8倍、12倍、16倍、20倍になる)それならギャンブルコインを使いまくればいいじゃん!て思うかもしれないが、そんな甘い話があると思うか?実は、1回に使うギャンブルコインの枚数が多ければ多いほど、ゲームの難易度が上昇するのである。1枚だけなら難易度は「普通」のままだが、2、3枚使うと「ムズ」、4、5枚使うと「激ムズ」になる。

 そしてこのゲームの恐ろしいところは、ギャンブルコインを使用した状態でミニゲームに失敗してしまうと、失敗した時点までに得たポイント×n倍分(nはギャンブルコインを使用した枚数による)のお金が現在の所持金から引かれてしまうところである。ギャンブルコインをたくさん使ってゲームの難易度を「激ムズ」にすると、成功した時は大量にお金がもらえるが、失敗したときは大量のお金を没収される。まさにハイリスク・ハイリターン。流石ギャンブルコインという名だけある。所持金がマイナスになるとゲームオーバーである。ちなみに、ギャンブルコインをかけた状態でゲームに失敗すると、時々「悪あがきチャレンジ」というイベントが発生することがある。このミニゲームの出来次第でマイナス分がチャラになったり、被害を軽微なものにすることができる。ギャンブルコインを使わずにゲームに失敗すると、それまで得てきたポイントが没収されるだけで所持金には影響がない。チケット代が無駄になるだけである。

 

 次にミニゲームの難易度であるが、どのミニゲームでも「ムズ」までは何とかクリアできるが、「激ムズ」になるとこれは無理だろ!って難易度のゲームが出てくる。ただし、「激ムズ」でもそこまで難易度が高くないミニゲームも中にはある。そういうのを上手く利用するのがお金を稼ぐコツだ。オススメは「夜空で大もうけ」。わりと終盤に出てきて、5億ポイントくらいもらえるが、激ムズでもそれほど難易度は高くない。これが出てきたら「ラッキー」と思おう。

 

 また「絵崎教授の発明品」を使用することでミニゲームの難易度を緩和することが出来る。ただし、これを手に入れるには結構なお金が必要だし、1回使えばなくなってしまう。使いどころをよく考える必要がある。

 

 ちなみに、ゲームに失敗した後、セーブされる前に電源を切ってしまえば、その失敗をなかったことに出来るというセコい手がある。僕はこのことに気付いてしまって、所持金が減るのが嫌だから、このセコい手を乱用してしまった時期があった。しかし、改めて考えてみるとやっぱこれはズルいよな、と思い直して、1回わざとゲームオーバーにして、最初から正々堂々とお金を稼ぎ直すことにした。良心がある人はこんなズルい手を使っちゃダメだよ?

 

 さて、このミニゲームはアニメやマンガに実際にある話を元にして作られている。アニメオリジナルの話を元にしたミニゲームが結構多いこと、それによってアニメオリジナルキャラの小町や奈緒子が普通に出てきていることから、このゲームは全体的にアニメの方を下敷きにしているかな。しかし、アニメでは未登場だった御堂春もミニゲームに登場している。御堂春を出すのだったら磯鷲早矢を出せば良かったのに。ちなみに僕はこち亀の女性キャラの中で磯鷲早矢が一番好きです(突然の告白)。何はともあれ、実際にある話がゲームとして使われているのは、ファンとしては嬉しいものですよね。

 

 また、各ミニゲームの「ムズ」をクリアすると、そのミニゲームで使われているイラストを、「激ムズ」をクリアするとそのミニゲームをモチーフにしたフィギュアを、所持金を使って「インチョキ堂」で買うことができる。(ちなみに前述のギャンブルコインもインチョキ堂で買える)「コレクション」のところにあるイラストやフィギュアがどんどん集まっていくのを見ると嬉しくなったものである。このようなやりこみ要素もこのゲームの魅力だ。

 

 こんな感じでゲームを進めていくと、所持金は最終的に兆を超える。なんか「神様級」みたいな称号が与えられたような・・・。5000兆円も夢ではない!けれど、それには途方もない時間が必要かな(笑)流石に兆を超えるとゲームにも段々飽きてくるしね。ちなみに、このゲームはプレイ時間が表示されるところがあるんだけど、確か85時間くらいだった気が・・・。小6の時とか家に帰ったらまずこのゲームをやってたからなあ。(当時ゲームは土日に1日30分だけという決まりがあったので、平日は親が帰ってくるまでの間にコッソリやってた。この決まりもこの頃からだんだん崩れてくるけどね)

 

 こんな感じでこのゲームはかなり思い入れのあるゲームの一つだ。ネット上でも情報が少ないので、システム面についても今までよりも詳しく書いた。バンダイキャラゲーは当たり外れが大きいが、これは十分当たりであると思う。個人的には隠れた名作であると思っているので、こち亀が好きな人はぜひプレイしてみて欲しい。ただ中古で売ってるのをなかなか見かけないので、一番手っ取り早いのはAmazonで中古で買うことかな・・・。(ちなみに新品は25000円しててびっくり)

 

 ここからは余談。1997年にプレステ&セガサターンこち亀のゲームが発売されたときは、マンガ上でそれについての話も作られたくらいなのに、このゲームに関してはマンガ上で一切言及がなかった。何か言ってくれても良かったのにな・・・。

 あと全年齢対象じゃないゲームをやるのはこのゲームが初めてだね。対象年齢は12歳以上だけど、このゲームを始めた頃は11歳だったのでちょっと早かったかな。マジでどうでもいい話だけどね(笑)

 

〈リンク〉

任天堂のサイトより

https://www.nintendo.co.jp/ds/software/bckj/index.html