風城峠の回顧録

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ゲームレビュー㉞ ロックマン クラシックスコレクション(前編)

ロックマン クラシックスコレクション

・発売日:2016年2月25日

・発売元:カプコン

CERO:A(全年齢対象)

・自分のプレイ時期:2018年8月下旬~

 

 とうとうファミコンロックマンについて書くときがやってきた。現在Twitterのアイコンにもしているファミコンロックマンである。この「ロックマン クラシックスコレクション」は、ファミコンロックマン全6作が収録されている作品である。

 

 僕がロックマンシリーズを最初にプレイしたのは2014年のこと。以前書いたように、それは「ロックマンゼロコレクション」である。高い難易度に苦戦しながら少しずつ進めていった。2Dアクションの醍醐味が味わえる素晴らしいゲームである。

 

shikakuyama.hatenablog.com

 


 

 さて、それ以前から、バーチャルコンソールで発売されていたファミコンの無印ロックマンについても気になっていた。いつかやってみようと思いながら月日は流れて2015年4月、ファミコンロックマンで一番簡単だと言われる「ロックマン5 ブルースの罠!?」をプレイした。ロックマンが簡単?そんなわけは無い。ロックマンゼロシリーズほどではないが、高い難易度に何度も死にまくった。しかし、バーチャルコンソールの「どこでも保存機能」を使うほどではなく、まさしくそれは絶妙な難易度だった。ちなみに、ロックマン5のプレイ時期は、このブログの時系列でいうとゲーム回顧録の第23回と第24回の間に入るのだが、ファミコンロックマンを一挙紹介するこの回まで残しておいた。

 

 それから月日が経つこと約3年、僕はファミコンロックマンの残りを、バーチャルコンソールで単体で集めるか、この「ロックマン クラシックスコレクション」で一気に集めるか悩んでいた。そんなある日、ふとニンテンドーeショップを眺めていたら、なんとセールで「ロックマン クラシックスコレクション」が半額ほどになっている!つまり、ファミコンロックマン全6作をたった1800円ほどで買うことが出来るわけだ。つまり1作品につき約300円ほど。バーチャルコンソールでバラで買うと1作品500円ちょっとする。つまり、かなりお得なわけだ。この機会を逃すか~!ってことで、迷わず購入した。

 

 このゲームはファミコンロックマンをそのまま移植しただけでなく、ステージの一部を切り抜き再構成して制作されたミッションが多数用意されている「チャレンジモード」や、キャラの説明や当時のパッケージ、取扱説明書まで見ることが出来る「ミュージアムモード」、さらに嬉しいのはゲーム中のBGMを自由に聴くことができる「サウンドモード」が用意されていることだ。これがあればサウンドトラックいらず。名曲揃いのロックマンのBGMを落ち着いて聴くことが出来るのは嬉しい。そういう面でもお得なゲームである。

 

〈リンク〉

・メーカー公式サイト

http://www.capcom.co.jp/RCC/

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/6305.html

 

 

 さて、ここからは個々のゲームについて解説していく。長くなりそうなので、前編、後編の2回に分け、前編では「ロックマン」~「ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?」まで解説する。

 

 

ロックマン

・発売日:1987年12月17日

・自分のプレイ時期:2018年8月下旬~9月上旬、ほか

・難易度評価:3.5

(1、簡単 2、普通 3、やや難しい 4、難しい 5、非常に難しい)

※点数の基準はこれ以降省略する

 

 記念すべき第1作である。ちなみに、この発売日の翌日の1987年12月18日には、あの「ファイナルファンタジー」の第1作が発売されている。現在まで続く人気シリーズの第1作が2日連続で発売されているというのが地味に凄い。(人気度では多少差をつけられてしまった感があるが・・・)

 

 第1作ということで、後発作品と比べると用意されているものが少ない。まず、体力を回復してくれる「E缶」がない。スライディングや溜め撃ちも勿論ない。しかし、各ステージのボスを倒すとそのボスの武器がもらえ、それをうまく使い分けながら進めていくというシリーズの根幹には変わりは無い。

 

 最初は6つのステージが選べ、この6つはどのような順番で攻略しても良い。基本的に1本道のゲームが多い当時としては斬新なシステムである。ロックマン2以降は、最初に選べるステージは8つになった。

 

 レトロゲーだけあって、基本的に難易度は高い。しかし、理不尽な難易度のゲームが多い当時としては、ロックマンは良心的な難易度だと思う。慣れないうちは死にまくるが、慣れるとある程度楽に進んでいくことができる絶妙な難易度だ。同会社制作の「魔界村」と比べると遙かに楽である。1面もクリア出来ずに諦めるなんてことは起きないはずだ。操作や挙動も「魔界村」や「悪魔城ドラキュラ」のように癖が無くやりやすい。

 

 とは言え、やはりプレイヤーを地獄に突き落とすようなステージがいくつも用意されている。最初の6つのステージに含まれる難関は「ガッツマンステージ」と「アイスマンステージ」だろう。「ガッツマンステージ」には序盤でいきなり難関ポイントが現れる。空中にワイヤーが張ってあってリフトがその上を動いているのだが、このワイヤーにはいくつも穴があいており、リフトがその上を通過すると板の向きが垂直になってロックマンを落としてくる。つまり、穴の上を通るときはタイミング良くジャンプする必要がある。慣れるまでは落下死続出の地帯だ。

 

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ガッツマンステージの難関

 アイスマンステージも嫌らしい。ロックマンシリーズお馴染みの点滅ブロック地帯が現れ、その後に定期的に弾を発射してくるリフトが動いている。このリフトの動きはかなり気まぐれであり、上に行きすぎてなかなか下りてこず飛び移れないという事態が発生することがある。また、飛び移るときに弾が発射されて当たるとそのまま落下死である。地味にこの地帯が長いのが辛い。

 また、ステージのボス「アイスマン」は、弱点武器を持っていれば瞬殺できるが、それを持っていないと非常に強く、逆に瞬殺される。弱点武器が手に入るまで後回しにする方が良いだろう。

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アイスマンステージの気まぐれリフト

 

 6体のボスを倒すとワイリーステージに移行するわけだが、このワイリーステージに凶悪なボスが待ち構えている。まずお目見えするのは、かの有名な「イエローデビル」である。目から弾を発射した後、体が分裂してブロック状になり、次々にロックマンに襲いかかりながら反対側に移動→弾発射→分裂→反対側に移動・・・という攻撃が繰り返される。ブロックの飛び方には決まったパターンがあるので、それを覚えながらかいくぐる必要がある。しかし、このブロック、かなりの速度でバンバン飛んでくるので、一瞬の油断が命取りになる。コイツの鬼畜さは後世まで語り継がれることになる。僕はこれを倒すのに1時間半かかった。「ゲームセンターCX」では、有野がこの撃破に3時間半かかっている(流石にかかりすぎだと思うが・・・)。慣れてしまえば意外と楽に倒せる相手だったりする。

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黄色い悪魔、イエローデビル

 

 イエローデビルを倒した後のワイリーステージ2のボスは「コピーロックマン」である。こちらの方がイエローデビルより倒しにくい気がする。1周目は運良くパターンにはまって苦労せず倒せたが、2周目はなかなか倒せずここで足止めを食らっている。

 

 ラスボスはこの2体ほど強くはない。なお、終盤には過去のボスとの連戦があるのでそちらも忘れずに。

 

 1作目だけにネタが多いなという感想。もう言っておきますが、これ以降の作品はここまで書くことが無いです笑。あしからず。

 

 ちなみにクリアまでの時間は約8時間。

 

〈リンク〉

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3490.html

・画像引用元

https://www.youtube.com/watch?v=sVT_GSI_gRU

 

 

ロックマン2 Dr.ワイリーの謎

 ・発売日:1988年12月24日

・自分のプレイ時期:2018年9月上旬~10月中旬

・難易度評価:3.5

 

 ファミコンロックマンでは最高傑作とも言われている作品。以降の作品で定着化する新要素も増え、全体的にパワーアップした。しかし、その分手応えもパワーアップしている。

 

 まず、使うとHPを全回復してくれるアイテム「エネルギー缶(通称、E缶)」が登場。ステージ内各所に置いてある。ただし、2では最高で4つまでしか持てず、また一度クリアしたステージにもう一度挑戦することができないので、自由に集めることも出来ない。使いどころをよく考える必要がある。

 

 また、エネルギーが尽きるまで足場になったり簡易的な乗り物になったりする犬型サポートメカ「アイテム1号~3号」が登場。攻略に必須なほか、ステージの難易度を緩和する役割を果たす。

 

 さて、今作から最初に選べるステージが8つに増えた。バブルマンステージやメタルマンステージはステージもボスも難易度がそれほど高くないので、そこから始めると良いだろう。また、今作には「エアーマンが倒せない」という歌でお馴染みのエアーマンが登場(ロックマンシリーズで最も有名な敵では・・・)。どれだけ強いのか・・・と思っていたら、なんとバスター連射のごり押しだけで勝ててしまう。というわけでこのゲームの中では弱い方のボスである。コイツに勝てなかったらこの先どうするのか・・・って感じ。

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みんな大好き!?エアーマン

 逆に苦戦するのはウッドマンとクイックマンだろう。ウッドマンは攻撃をよけるためにジャンプをするタイミングがなかなかシビアで、油断するとすぐ攻撃に当たる。そして8ボス最難関ステージはクイックマンステージ。当たると即死のビームが左右から次々に襲いかかる。一度途中で迷いを見せれば即死亡。ここは完全に覚えゲーである。そしてその先に待っているクイックマンもその名の通り動きが素早く非常に厄介だ。

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襲い来る恐怖の即死ビーム

 ワイリーステージも難関が続く。特にステージ4のボス「ブービームトラップ」はほぼ決められた順番通りに5つの砲台を破壊しなくてはならない。クラッシュボムでしか効かず、その残量を考えるとほぼミスも許されない。そこまでの道のりも大変なので、ここで長い足止めを食らった。

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一斉射撃!ブービームトラップ

 ボスラッシュを抜けた後のラスボス、ワイリーマシンはとにかく忍耐力勝負である。

 

 クリアまでの時間は約12時間。これはシリーズ最長である。このゲームの難しさが伺える。

 

 ちなみに、オープニングムービーで、ロックマンがいる世界は200X年となっている。ロックマンは10年以上前に生まれていた・・・?

 余談だがドラえもんの世界ではタイムマシーンが発明されたのは2008年となっている(小学生の時「来年じゃん!」なんて言って喜んだものだ)。しかし、実際に訪れた2020年は世界中が疫病におののいており、自由に行動が出来なくなっている。未来とは皮肉なモノだ。

 

〈リンク〉

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3491.html

・画像引用元

https://www.youtube.com/watch?v=sVT_GSI_gRU

 

 

ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?

・発売日:1990年9月28日

・自分のプレイ時期:2018年10月中旬~(中断期間)~12月上旬

・難易度評価:3

 

 第3作目。今作からアクションにスライディングが加わった。また、E缶を9個まで持てるようになった。

 

 8ボスステージは前作までと比べると易化。数時間苦しむような鬼畜なステージは無い。緊張感を強いられるのは、スパークマンステージの上に乗ると上昇し、すぐ隣に飛び移らないと天井のトゲに当たって死ぬという缶くらいなんじゃないか。スネークマンステージに現れる、撃つとミサイルに変化する、「空から日本を見てみよう」のくもみみたいな奴(懐かしいですね)もやや面倒かも。まあそれくらい。インパクトのある難所はない。

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殺しに来る缶のようなもの

 

 しかし、ロックマン3の神髄は、その後の「ドクロボットステージ」である。全4ステージだが、なんとロックマン2で登場した8ボスが強化されて1ステージで2体ずつ現れる。ただでさえ強かったウッドマンやクイックマンに苦戦するのは必至である。また、そこまでの道のりでもザコ敵が容赦ない攻撃を仕掛けてくる。ここがこのゲーム最大の難関かもしれない。

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強敵!ドクロボット(写真はウッドマン)

 ワイリーステージの難易度は控えめ。第1作目で驚異的な強さを誇ったイエローデビルの進化形「イエローデビルMk-Ⅱ」が登場するが、分裂攻撃はよけやすくなっているので、E缶を持っていれば怖くない。しかし、ワイリーマシンの強さが過去最高。1時間15分にも及ぶ死闘を繰り広げ、何とかクリアした。

 だが、僕の目の前に現れたのは真のラスボス。「嘘だろ!?」と思った。しかし、この真のラスボスはなんとシリーズ最弱であり、呆気なく終わった。再び「嘘だろ!?」と思った(笑)。

 

 クリアまでの時間は約10時間。ちなみに、間に挟まった2018年11月は完全にゲームに対する意欲を消失しており、2回くらいしかNew2DSLLを触っていない。そのため、長い中断期間が含まれており、クリアしたのは手を付けてから2ヶ月近く経った後の話だった。

 

〈リンク〉

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3492.html

・画像引用元

https://www.youtube.com/watch?v=O6M0ic3XpJo

 

 

 今回は以上。2回に分けたとはいえ、案の定久々に大ボリュームの記事となった。(約5700字)次回はロックマン4~6について書いていくので、お楽しみに。

 

(後編)

 

shikakuyama.hatenablog.com