ゲームレビュー㊽ ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(前編)
・発売日:2017年3月3日
・発売元:任天堂
・CERO:B(12歳以上対象)
・自分のプレイ時期:2020年2月下旬~5月上旬
・難易度評価:3
(1、簡単 2、普通 3、やや難しい 4、難しい 5、非常に難しい)
ゲームレビューの新作を書くのは約3ヶ月振りとなる(7~8月のロックマンの記事はただの再利用)。それにしても47回も今まで良く書いたものだ。自分でも感心してしまう。感心出来るような内容は書いていないかもしれないけれど。
あとブログを開設してから1年が経過した。ここ3ヶ月なんかは明らかにサボっているので、継続的に続けているとは言い難いけれど、それでも60ほどの記事を書けたのはよくやったと思う。これからもネタが尽きるまでマイペースに続けていきたい。
さて、今回からついにNintendo Switchでプレイしたゲームの紹介となる。2020年の2月20日頃、僕はSwitch Liteを購入した。当初は普通のSwitchを買ってテレビに繋いでやろうと思っていたのだが、この時既に普通のSwitchは品薄状態になっていたので、Switch Liteを購入したのである。結局任天堂の携帯機専門の人間であることに変わりはなくなった。まぁ、自分のゲームのプレイスタイルから考えると、Switch Liteで良かったかなと思う。いちいちテレビに繋ぐのは面倒だしね。Liteでもわりと画面が大きかったので満足。あと、僕は2Dアクションをよくやるので、十字キーがついているのは非常に評価できる(普通のSwitchを買ったらスーファミコントローラーでも買おうかなと思っていた。結局その必要がなくなったのでありがたい)。
そんな僕がSwitchでやるゲームとして一番最初に選んだのが「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」である。ゼルダの伝説シリーズをプレイするのは「4つの剣 25周年記念エディション」「夢をみる島DX」「神々のトライフォース2」に続いてこれで4つ目。そして3Dゼルダは今回が初めてである。
僕は 、これをやるためにSwitchを買ったと言っても過言ではない。僕はずっと携帯機専門の人間だったので(実質今もだけど)、オープンワールドのゲームに非常に憧れがあった。3DSでオープンワールドのゲームを作るのはスペック的になかなか厳しい。「レゴシティ アンダーカバー チェイスビギンズ」のように疑似オープンワールドのゲームはあるが、やっぱり何か違う。グラセフのように画面に映るところどこでも行きたいのである。
だから、このゲームをプレイした当初は非常に感動したのは言うまでもない(何年遅れの感動だよって言われそうだが)。どこにでも行ける。崖も登れるし、パラセールを入手すれば空も飛べる。地形を自由自在に駆け回れる、こういうゲームを僕は求めてた!(何しろ据え置き機がなかったから!強いて言えば真面目にやったのはマイクラくらい!)
ただし、本当に最初からどこでも行けるというわけではない。ミッションをクリアしてパラセールを入手しないと始まりの台地から外には出られないし、他にもそれ相応の準備をしないと行けない(行けたとしてもそのうち死ぬ。暑いところや寒いところなど)場所がある。そこまで甘い世界ではないのだ。雨が降ると滑って非常に崖が登りづらくなるし。それに雷が加わって自分に直撃したら大ダメージ必至。環境に応じて適宜服装を変える必要がある。そして体力等が減少したら手に入れた食材等で回復。まさにサバイバルだ。
基本的なゲームの流れは、マップ上に散在している「試練の祠」に寄って体力やスタミナを上げながら、与えられたミッションをクリアしていくといった感じ。とはいってもこのゲームは自由度が高いので、強者は最序盤以外は祠に寄らずにそのままラスボス戦に挑むことも出来るが、僕はヌルゲーマーなので堅実に体力とスタミナを上げて、順番にミッションをクリアしていく。
さて、この祠だが、中にはちょっとした謎解きダンジョンがあったり、敵(ガーディアン)がいたりする。このダンジョンはそれほど長くはないけれど、結構頭を使うものが混ざっている。最初の頃、コツを掴むまでは1つの祠に20分以上かかることもしばしば。慣れてくるとテンポ良くクリアできるようになる。また、祠にいるガーディアンの強さには何段階かあるが、強いものは序盤では余程上手い人ではない限り歯が立たないはずだ。無理だと思ったら大人しく後回しにしよう。
祠は分かりづらい場所にあることが多く、祠自体を見つけることがミッションになっている場合もある。これを「ほこらチャレンジ」という。ヒントを頼りに適切な行動をして、地面に埋もれている祠を出したり、既に見えている祠にどうにかして辿り着いたりと、その内容は様々。特に、周囲の花を踏まないように祠に辿り着けという内容のチャレンジがあるが、そこにいる花を踏まれるとキレるババアには強烈なものがある。
そして祠の挑戦を見事かいくぐると、その奥で「克服の証」がもらえる。この克服の証は、4つで体力ゲージが増える「ハートの器」か、いわばスタミナであるがんばりゲージを増やす「がんばりの器」1つに交換出来る。つまり、最低でも4つの祠の挑戦をクリアしないと体力やスタミナが増えない。体力やがんばりゲージが少ない序盤は厳しい戦いを強いられるが、祠を巡ってそれらを増やすことで徐々に冒険が快適になってゆく。なお、試練の祠は全部で120箇所もある。後述するが、このゲームはやり込み要素の数の桁が違う。
始まりの台地から外に出て、ストーリーをしばらく進めていくと、4つの村に行って、そこの神獣の中にいるカースガノンを倒せという命令が出る。この4つの村に向かう道中でこの世界の広大さが良く分かるはずだ。初期段階では世界の地図がほぼ空白となっているので(各地域ごとにある塔に上ればその地域の地図をゲットできるが、中には上まで上るのに一筋縄ではいかない塔もある。そこも頭の使いどころ)、印を頼りに道なき道を突っ走ることになる。途中、狙いを定めた後に射撃をしてくるガーディアンに襲われて死ぬこともしばしば。コイツは倒せる武器をろくに持っていない序盤ではかなりの強敵となる。うまく物陰に隠れてやり過ごすしかない。
神獣は水、風、炎、雷の4種類がいる。それぞれそれらがいる近くの町でミッションをこなした後、中に入って謎を解きながらダンジョンを進み、最後にカースガノンと戦うことになる。神獣に辿り着くまでも大変だし、辿り着いた後も大変。神獣はどの順番で攻略しても良い。自分は水→雷→炎→風の順番で攻略した。ただし、4体のうち雷のカースガノンが一番強いので、これはわりと玄人向けの順番なのかもしれない。では何故雷を2番目に選んだかというと、炎の神獣がいるゴロンシティに行こうとしたら、周囲の高温により体が燃え始めてみるみるうちに体力が削られていってしまったのだ。だから、ここは後回しなのかなと思い、2番目に近い雷の神獣がいるゲルドの街へと向かった。ただしここもあることをしないと中に入れない。このように、いくつものステップを踏みながら各街でシナリオを進めていくのである。例えば、ゲルドの街では雷の神獣に向かう前にイーガ団のアジトに向かう必要がある。ここでの団員に見つからないようにしながらアジトを進むミッションが、長くてなかなかしんどかった・・・。見つかると襲われて死亡&最初に戻されるし。
いくつかのミッションをこなしてようやく神獣の中に入る。神獣の中に6つほど点在している制御装置を全部見つけて動かさないと、そこのボスであるカースガノンとは戦えないのだが、この神獣の構造がなかなか複雑。神獣全体を動かすような大がかりな仕掛け「神獣操作」を適切に使いながら神獣の隅々まで行くのであるが、これにはかなり空間把握能力が試される。ゲーム中での謎解きが苦手な僕は、制御装置が見えているのにそのままではたどり着けない・・・、どうやったらあそこまでたどり着けるの?→神獣操作をする→う~ん、やっぱり分からん・・・、って状態に陥りがち。あと2個、残り2個の制御装置にどうしてもたどり着けない!ということで攻略サイトを参考にすることもしばしば(自分の過去のツイートを見た感じだと、水、雷の神獣は、己の知力だけで内部攻略をすることができなかったようです・・・)。ここの部分は本当にガッツリ謎解きなので、そういうのが苦手な人はかなりしんどい。言葉だけだと伝えきれないので実際にやってみて欲しい。
神獣の内部を攻略した後、ようやくボス、カースガノンと戦える。先述したとおり、雷のカースガノンが一番強い。次に炎、水の順で、僕が一番最後に回した風のカースガノンが一番弱い(だからコイツと戦ったとき拍子抜けした)。3Dアクションが苦手な僕が、よくまだ能力が不十分な神獣攻略2番目の段階で雷のカースガノンを倒すことが出来たと思う。もちろんかなり苦戦したけどね。倒すのに1時間くらいはかかった記憶が・・・。弓矢を使うの苦手だなあ・・・。
カースガノンを倒すと、英傑にまつわる能力がもらえ、攻略の幅が広がる。だからある程度能力が揃った状態で雷のカースガノンと戦うのが勧められるのだけど、僕はそれをしなかった。とにかく、雷のカースガノンがラスボスまででは最大の山場かもです。
4体のカースガノンを撃破したら準備は整った。ついにハイラル城で厄災ガノンと対決だ。このハイラル城もかなり広く、謎解き要素はあまりないが、外側からガノンがいる本丸に向けて攻めるとガーディアンたちが容赦なく自分に向けて撃ってくる。だから城の内部から本丸に向かうのが良いだろう。城の内部はかなり複雑な構造だけれど、探索をして良いルートを見つけるのもこのゲームの醍醐味である。本丸に着いたらいよいよガノンとの最終決戦だ。
今までこのゲームの大まかな流れについて書いてきた。このゲームはやり込み要素が莫大な量あり、それを極めようとするとプレイ時間が何百時間にもなるが、単にメインストーリーをクリアするだけなら、堅実に進めても50時間ほどで終わるはずだ。ただし、それだけではこのゲームを存分に味わったとは言えない。これ以上書くと長くなるので今回は一旦ここで終わりにして、次回はやり込み要素についていくつか書いていく。お楽しみに。
〈リンク〉
・任天堂公式サイト
~後編に続く~