風城峠の回顧録

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ゲームレビュー㊿ 「魔界村」敗走記

 Nintendo Switch購入から1ヶ月近く経った後、僕はNintendo Switch Onlineに加入した。別にネット対戦がしたくて加入したわけではない。加入した理由はただ1つ、ファミコンスーファミのゲームをやりたかったからである。

 

 加入すれば、そこに入っているゲームはやり放題。しかもかなりの量のゲームが入っている。3DSバーチャルコンソールで1つずつ買うよりも相当お得。ゲームプレイのハードルが下がるのも良い。

 

 早速いくつかつまみ食い的にプレイした訳だが、気になってはいたものの、恐れをなして3DSバーチャルコンソールでは買わなかったゲームがある。それが「魔界村」「超魔界村」である。

 

魔界村

・発売日:1986年6月13日

・発売元:カプコン

CERO:A(全年齢対象)

・自分のプレイ時期

・難易度評価:5(推定)

(1、簡単   2、普通   3、やや難しい   4、難しい   5、非常に難しい)

 

 魔界村シリーズは高難易度で有名なゲームシリーズである。辛いのが主人公の能力。基本的に敵に2回当たると死亡だし、しかも敵に当たるとノックバックしてそのまま穴にまっ逆さまという事故も多発。さらに厳しいのはジャンプ。マリオやロックマンは、ジャンプ中に微調整が可能なので、直感的な操作が可能だが、魔界村は一度ジャンプをしたらもう微調整が出来ない。つまり、ジャンプミスして「しまった!」と思っても、入力後は立ち直る術がないのだ(マリオやロックマンはまだ踏ん張れる可能性がある)。これがあるのと無いのでは操作の難易度は雲泥の差である(ちなみに初期の「悪魔城ドラキュラ」シリーズも、基本的にジャンプ中の微調整が効かない)。さらにキツいのはコンティニュー制限があること。バーチャルコンソールやSwitch Onlineならどこでもセーブ出来るが、オリジナルのものはそれが出来ないので、僕はクリアできる気がしない。だから有野は凄い。ゲームがバカ上手いADに手伝ってもらったとしても凄い。

 

 さて、こんな魔界村シリーズであるが、特にファミコン版は異常な難易度を誇る。1面目から凶悪な敵、レッドアリーマーが出現し、ゲームセンターCXで有野は1面をクリアするのに5時間以上費やした。2面以降の難易度もとにかく狂っている。というか僕は魔界村は1面で嫌気が差してやめた。レッドアリーマーの場所は20分くらいで越えることが出来たので、「これいけんじゃね?」と思ったけれど、後半の上下に浮遊&突進する敵ラッシュでもう面倒になった…。残機が無くなると最初からだし…。取りあえず魔界村の攻略は今回はしないでおこう、と思った。

  

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いきなり地獄の1面

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宿敵!レッドアリーマー

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もう嫌になりました・・・。



 しかし、どうもスッキリしないので、今度はスーパーファミコンで出た「超魔界村」を試してみた。

 

 

 

超魔界村

・発売日:1991年10月4日

・発売元:カプコン

CERO:A(全年齢対象)

・自分のプレイ時期:

・難易度評価:4(1周目のみ)

(1、簡単   2、普通  3、やや難しい  4、難しい  5、非常に難しい)

 

 こっちはちょっと腰を据えてやってみようかなと思った。しかし、コンティニュー制限は辛いので、各ステージをクリアしたらその時点でセーブをすることにした。Switch Onlineではどこでもセーブ出来るし、しかもミスったら少し巻き戻しまで出来るのだが、それを多用するとどんなゲームでもヌルゲーになって面白味がなくなるので、ステージ中のセーブや巻き戻しは我慢。

 

 超魔界村では2段ジャンプが出来るようになり、FC魔界村よりはジャンプ中の操作の幅が広がったが、ジャンプ中の微調整が出来ないのは相変わらずなので、厳しいのに変わりはない。むしろそれによるミスも発生する。

 

 さて、超魔界村だが、こちらも1面から敵の攻撃が激しく大苦戦!敵の攻撃パターンを覚えながら少しずつ進んでいく。ボスまで倒してクリアするのに1時間半かかった。1面から1時間半…。ボスがそこまで強くないのが救いだが、道中が本当に大変。

 

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新たなる戦いの始まり

 2面も同じく難関ステージ。特に後半の強制スクロールが地獄。適切に攻撃&ジャンプしないとトゲや敵に当たり落とされまくる。これも少しずつ覚えて進んでいくしかない。ここも1時間半くらいかかった気が…。

 

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イカダの強制スクロール

 3面は前半の、炎の上の出たり入ったりする小さな杭を渡っていく場所がとにかく辛い。絶妙に2段ジャンプを駆使していかないと次の杭に渡ることが出来ない。さらに中盤にはレッドアリーマーがいるし…。後半は前半と比べると楽、というか今までで一番楽なところだったかも…。

 

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見た目以上にここは難しい

 4面前半はSFCの目玉機能、画面全体の回転を豊富に使ったステージ。敵の激しい攻撃をかいくぐり、回転を堪能しながら(ただしんどいだけなんだけど)進んでいく。後半は画面が左右に揺れる場所を進んでいくのだが、やばい、これは長い時間やったら酔うやつだ!短期決戦にしないと!と僕の本能が呼び掛ける。そのお陰で覚醒したのか、なんと一発でクリア!ボス戦も緊張したがこちらも一発で倒せた。良かった…。

 

 5面は中盤にレッドアリーマーがいる以外は、このゲームで最も楽なステージな気がする…。ゲームも後半に差し掛かった時に突然訪れた骨休め。

 6面はレッドアリーマー3連戦が待ち受ける!再び1時間半ほどここで停滞…。ステージが短かったのが救い。

 

 そして7面。1周目の最終面なのだが、ここでもうやる気が無くなってしまった…。実は、このゲームは7面をクリアしてエンディングが見られるという訳ではない。7面をクリアすると、なんと1面に戻されてしまう、つまりより難易度が上がった2周目が始まるのだ。2周目の8面で真のラスボスを倒してようやくエンディングとなる。ただ、僕はそこまでする気力が無くなった。7面までたどり着いただけでもう満足してしまった。これでも良くやった方だよ。

 

 というわけで、現在「超魔界村」は放置状態になっている。FC魔界村に至っては知らねーって感じ。ただ、超魔界村は頑張ればクリア出来そうな難易度だ。アクションゲームの腕に自信がある人は是非やってみて欲しい。

 

 

(リンク)

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

魔界村 - ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~ - アットウィキ

超魔界村 - ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~ - アットウィキ

 

・画像引用元

https://www.youtube.com/watch?v=aFlg40QKtFY

https://www.youtube.com/watch?v=ccORlBQ0WDs