風城峠の回顧録

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ゲームレビュー57 ロックマンX アニバーサリーコレクション(後編)~ロックマンX3、X4~

前編はこちら

 

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過去にプレイしたロックマンシリーズはこちら

 

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 さて、ついに後編である。前編ではゲームレビュー史上最長の7500字超えという大ボリュームの記事を書いてしまったので、今回はコンパクトな内容にしようと思う。どのくらいになるかは書いてみないと分からないが…。
なお、Xシリーズの基本システムについては前編で触れているので、そちらを参照してほしい。

 

 

ロックマンX3
・発売日:1995年12月1日
・発売元:カプコン
・自分のプレイ時期:2020年7月上旬~中旬、他
・難易度評価:3.5
(1、簡単 2、普通 3、やや難しい 4、難しい 5、非常に難しい)

 

 アニバーサリーコレクション1の収録作品(X~X4)の中ではこれが一番難しいと思う。数時間足止めするというような難関ステージはラスボス以外には無いが、どのステージも少しずつ難しいので、総合的にみるとX1、X2よりもやや難しく感じる。X1、X2では2周目になると8ボスステージは結構スムーズにクリア出来たが、X3ではわりと時間がかかっている。一体何が違うのだろうか。

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名言?「きみは ゆくえふめいになっていた マックじゃないか。」


 まず、初期装備時のダメージ量が結構大きい。これは多分ダメージを半減するボディパーツが存在するからである。そのため、序盤は敵の弾に当たって死亡、敵にぶつかって死亡、という事故が過去作よりも頻発する。ちなみに、ボディパーツのあるところまで行くにはいくつかのステップを踏む必要がある。比較的バスターで倒しやすいボスを倒して、その後弱点武器を頼って順番にボスを倒していくと、獲得するのは後の方になりやすい。それまでは割と慎重な行動を迫られるわけだ。


 また、前作のカウンターハンター的な存在として、ナイトメアポリス2体とVAVAがいる。
 ナイトメアポリスは、8ボスステージを一定のところまで進めると現れるのだが、X2のようにどこのステージにいるのかが表示されない。そしてX2ではカウンターハンターは隠し部屋的なところに現れるのだが、本作のナイトメアポリスはステージのメインルート中にある部屋に現れる。つまり、半強制的に戦わせられる、非常に厄介な中ボスみたいな存在になってしまうのだ。普通のボス以上に容赦ない動きをしてくるので、装備が整っていない状態で出てこられるとなかなか辛い。

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ナイトメアポリス ヴァジュリーラFF

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ナイトメアポリス マンダレーラBB


 VAVAは隠し部屋にいるのだが、落とし穴に落ちるなどして、その部屋にゲームの方から誘導される。つまりトラップ的な存在となる。VAVAは第二形態まであり、特に第二形態は攻撃をかわしづらく非常に厄介だ。さらに、VAVAを倒した後カウントダウンが始まり、制限時間内にフロアから脱出しないとミスになる。余程うまい人じゃない限り脱出はギリギリになるだろう。
 ちなみに、ナイトメアポリスとVAVAを弱点武器で倒したかどうかによって、その後の進行が少し変わる。

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VAVA MK-Ⅱ


 あと、このゲームの特徴として、ライドアーマーをステージ中の特定の場所で呼び出すことが出来る。ただし、少なくともライドアーマー「キメラ」を手に入れないと、他のライドアーマーを既に獲得していたとしても呼び出せない。1周目ではキメラをわりと序盤で手に入れたので問題なかったが、そいつがどこにいたかすっかり忘れた2周目では、進行上の都合で、終盤にキメラを手に入れることになってしまった。ちなみに、ライドアーマーはキメラを含め4種類あり、ステージ各所に隠されている。


 さて、毎回恒例のライフアップ・サブタンク集めだが、これらはX2ほど意地悪な場所には置かれていない。しかし、入手するには特定のパーツや特殊武器を所持していないといけないという場合が多く、最初からスムーズに取れるものは少ない。また、フットパーツの入手には、かなり厳しいギリギリジャンプを迫られることになる。もともと隠し部屋に置いてあるんだから、そんな細かいテクニックは求めなくてもいいのに・・・。
 

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アームパーツを手に入れるとクロスチャージショットが撃てるように。慣れるまで扱いにくいが。

  ここからは個人的なプレイ日記。

 1周目は取りあえず4ステージ巡ってみて、確かな手応えがあったアシッド・シーフォースを最初に倒した。それでも7回くらい戦ったのだけれど。次に戦ったスクリュー・マサイダーには弱点武器があっても苦戦し、このステージだけで1時間費やした。その後、1回戦ったけれどこれは無理かなと思い後回しにしていたフローズン・バッファリオ、シザーズ・シュリンファーと戦ったら、弱点武器なしでも普通に撃破。あれ?

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冬がはじまるよ♪(古い)

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フローズン・バッファリオ

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アシッド・シーフォース



 その後はナイトメアポリス、VAVAも含めてどんどん倒していく。ヴァジュリーラFFはかなり苦戦して倒したような記憶があるが、2周目は全然覚えていなかった・・・。残りのナイトメアポリス、VAVAはほぼサブタンクを使ったゴリ押しで倒した。

 

 そして終盤ドップラーステージ。ステージ1ではハイパーパーツを入手してパワーアップ。ステージはトゲが増えて面倒になるが、ボスはそれほど強くない。特にステージ2のボスはこのゲームで一番弱いのでは?と思うくらい。ステージ3のドップラーは、あるタイミングでこちらの攻撃を吸収して体力を増やすことに気付けば、あとは動きは単純なので難しくない。

 

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トゲが上から迫ってきて嫌らしい

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ハイパーパーツを手に入れるにはライフが満タンである必要がある

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ハイパーパーツを手に入れると身体が金色に

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ドップラーステージ2もトゲだらけ

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左右に逃げながら撃ち込むだけでいい、やたら弱いボス

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ドップラー登場



 ついにラスボスのシグマ戦である。X3のシグマは、X1と並んで歴代最強レベルの強さである。そのため1周目は倒すのに3時間かかった。ただし、個人的にはX1のシグマよりも攻撃パターンが作りやすいと感じた。だからX1より楽とも言い切れないが。

 

 まず第一形態。ここからもうかなり強いので、初見だと訳も分からず殺されるだろう。しかし、実はコイツは最後まで同じ攻撃パターンを繰り返すだけで倒すことが出来る。

 僕が編み出した攻撃方法は以下の通りだ。最初にシグマは6発連続で火炎弾を発射してくる。まずは壁に張り付いて避けるのだが、火炎弾は壁を登り出すので、3発目が発射されたタイミングで壁から離れ、4発目と5発目の弾の間に着地する。5発目はただ立っているだけで避けられる。6発目はダッシュでくぐり抜ける。その後、急いで壁際に移動し、シグマを誘導する。すると、シグマは壁に向けて火炎弾を撃ち出す。(注、ここで誘導に失敗するとシグマは真ん中から火炎弾を撃ち出す。これは非常に避けにくい)このときシグマは無防備なので、裏に回ってダメージを与え、すぐに壁に張り付く。すると再びシグマは6連続で火炎弾を撃ってくるので、あとは上記のことを繰り返せば良い。

 シグマの体力が少なくなると壁撃ちの後にブーメランカッターみたいなものを挟んでくるので、攻撃を済ませたら急いで壁の一番上まで登ろう。一番上ならこれは当たらない。

 

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シグマ第一形態

 そして恐るべき火力を誇る第二形態カイザーシグマ。特にミサイル攻撃は一気に体力を減らしてくる。これに出来るだけ当たらずに済むかどうかが運命の分かれ目だ。さらに嫌らしいのは当たり判定のある場所がかなり小さい。そのため、慎重に位置を見定めてチャージショットを撃ち込まなければならない。いくつものことを求められる最強のボスだ。ただ、慣れれば割と何とかなるレベルの難易度。僕は最終的に4つあるサブタンクのうち1つを残して倒せるようになった。

 

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シグマ第二形態(カイザーシグマ)

 しかしまだ終わらない。最後に、上昇してくるマグマに当たらないように急いで壁を登らないといけないのだが、これもかなり難しい。マグマは即死ではないので、運が良ければ巻き込まれても上にたどり着くことが出来る。しかし位置が悪いと壁に挟まれて即死する。自分もこれで3回くらいは死んだ。だから巻き込まれても挟まれない位置にいるのが大切だ。あとやはりこれのためにサブタンクはカイザーシグマ戦で使い切らないようにするのが良いだろう。脱出に成功すればエンディングとなる。

 

 ボス戦について熱く語ったら長くなってしまった・・・。コンパクトな内容とは一体・・・。

 

 〈リンク〉

カプコン公式サイト

CAPCOM:ロックマンX アニバーサリー コレクション 公式サイト

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

ロックマンX3 - ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~ - アットウィキ

 

 

 

ロックマンX4

・発売日:1997年8月1日

・発売元:カプコン

・自分のプレイ時期:2020年7月中旬~下旬、他

・難易度評価:エックス編、2.5 ゼロ編、3

 

 このゲームは初代プレステで発売された。初代プレステのゲームをやるのはこれが初めて。演出も豪華になり、なんとたびたびアニメーション映像が挿入されている。そしてボーカル付きのOP、ED曲。これがいかにも90年代って感じで良い曲なのだ。歌はあんまり上手くないけれど。ちなみに歌っているのは仲間由紀恵。ボスもかなり喋るようになった。それまでスーファミのゲームをやっていたのでちょっと感動。

 

 さらにこのゲームはゼロもメインキャラとして操作することが出来る。エックス編とゼロ編でストーリーも登場人物も違うので、両方やってみることをお勧めする。攻撃範囲の問題上、ゼロの方がやや難易度が高いかな。

 

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 ちなみにこのゲームは、アニコレ1収録作品では一番難易度が低い。ライフアップもサブタンクもそれほど難しいところには置いていない。また、ゲームオーバーになっても、ステージ前半をクリアしていれば、ステージ後半からリトライできる。そのため、ある程度サクサククリア出来るのも魅力だ。

 

 ここからは個人的なプレイ日記。

 まずエックス編でやったのだが、ウェブ・スパイダス、ストーム・フクロウル、フロスト・キバトドスをバスターのみで、マグマ・ドラグーンを弱点武器で次々撃破!このゲームは弱点武器を使えば、ほとんどの8ボスをパターンにはめることが出来る。ジェット・スティングレンは1周目では弱点武器のうまい使い方が分からず苦労したが、この記事を書くためにプレイしたエックス編2周目でようやく楽勝な倒し方が分かった。8ボスを半分倒したところで出てくるカーネルも攻撃パターンが分かればそんなに難しくない。

 

しかし、これがゼロ編だと話が変わってくる。遠距離攻撃ができないので、接近攻撃をしようとするとダメージを受けやすいストーム・フクロウルやジェット・スティングレンの難易度が跳ね上がる。これが終盤の苦しみを生むことに・・・。

 

 

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高速でバイクを運転。このステージ後半は慣れていないと挟まって死ぬ。

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ジェット・スティングレン

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ストーム・フクロウル

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面倒な中ボスその1

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面倒な中ボスその2。足場をどんどん削っていく。

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このステージでは、黄色い球などに当たらないようにできるだけ早くエリアを突破すると、その早さに応じて評価がもらえ、Sランクだと有能なアイテムがもらえる。

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カーネルとの戦い

 

 カーネルとの再戦を挟んでファイナルウェポンへ。カーネル2戦目も少し攻撃パターンが増えたくらいで、基本的な攻略方法は1戦目と同じだ。ファイナルウェポン1はそれまでと同様前半と後半の2部構成。前半で戦うボスはエックス編とゼロ編で異なっている。誰と戦うかを言ってしまうとプレイ時の楽しみを減らしてしまう可能性があるので、ここでは言わない。ある意味このゲーム最大の山場である。

 

 後半のボスはエックス編とゼロ編共通でジェネラルである。エックス編ではジェネラルは特に難しい敵では無い。突進攻撃をかわすのはそれほど大変ではないし、腕を飛ばしながら攻撃してくるところでは、実は当たり判定のある頭に撃ち込むために危険を冒して腕に乗る必要は無い。端の壁から溜め撃ちをすれば、なんと頭が画面内に見えていなくても攻撃が当たったことになるのだ。これさえ分かればヌルゲーとなる。

 しかし、ゼロ編ではこのゲーム最大の難敵となる。近接攻撃しかできないゼロでは攻撃チャンスが非常に少ない。そのため、かなりの長期戦を強いられることとなる。根気が必要な場面だ。僕は腕に乗って攻撃するのは相手の攻撃に当たりまくるので諦めて、ジェネラルが左右に向かってくるのを待ち、壁蹴り→ジャンプ&斬るという方法でなんとか倒した・・・。地味かつ時間がかかるので、もう二度とやりたくない。

 

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ジェネラル

 ファイナルウェポン2は、前半部分はボスラッシュ、後半はお馴染みシグマ戦である。エックス編ではボスは弱点武器を使えばパターンにはめることができるので簡単。

 しかしゼロ編ではここがこのゲーム最大の難関に・・・。相変わらずフクロウルとドラグーンに大苦戦!これらをある程度安定して倒せるようになった後、残機を9まで上げて挑んだが、それでも8体倒すまで残機を6消費した。ちなみにゼロ編のボスラッシュにかけた時間は約1時間45分。過去最難関のボスラッシュでしたね・・・。

 

 ようやくラスボス、シグマ戦だ。第一形態は「えっ、コレ本当にシグマ?」ってくらい弱い。弱点武器さえ分かってしまえば楽勝である。

 第二形態はやや複雑な動きをしてくるが、過去作と比べたらそれほどでもない。しかし第三形態は、初見では訳もわからず殺されるだろう。ここはどうも倒し方がよく分からなかったので攻略法を見ました・・・。まあ、攻略法を見て、サブタンクを使えば倒せる相手だから、過去作よりは楽だろう。

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シグマ第一形態

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シグマ第二形態

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シグマ第三形態、アースシグマ&ガンナーシグマ(画像はアースシグマ)



 ちなみに1周目は、クリアまでの時間はエックス編では約7時間15分、ゼロ編では8時間ほどだった。どちらもそれまでのエックスシリーズよりも、クリアまでの時間が4~7時間ほど短い。手軽にクリアしたいならこれだろう。

 

〈リンク〉

カプコン公式サイト

CAPCOM:ロックマンX アニバーサリー コレクション 公式サイト

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

ロックマンX4 - ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~ - アットウィキ

 

 

 さて、最後にアニバーサリーコレクション限定の特別なモードについて少し説明しよう。

 まず、「エックスチャレンジモード」というものがある。これは、シリーズのボス2体と同時に戦っていくという内容なのだが、かなりの難易度なので現在やり込まず放置状態と化している。

 

 また、ミュージアムではゲーム中の音楽が聴けたり、設定資料、関連商品、発売当時のPV、そしてオリジナルアニメを観ることが出来る。このミュージアムの作り込みが凄い。Switch Liteだと画像がやや小さめかな。

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 というわけで、全2回にわたってロックマンXシリーズ前半部の紹介をしてきた。X5~X8についてはいつやるんですか?そうねえ、いつやるんだろうねえ・・・。X5以降は難易度が高いと聞いているし、特に評判の悪いX7については、難易度云々以前より、3D酔いしてまともなプレイが出来ないと思う・・・(バイハでも3D酔いする人間なので・・・)。だからアニコレ2のプレイに関しては未定です。

 

 今回の内容は以上!!!