風城峠の回顧録

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ゲームレビュー63 悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション(第3回)~ドラキュラ伝説、ドラキュラ伝説Ⅱ~

第1回、第2回はこちら

 

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 今回は、ゲームボーイで発売された2作品を紹介する。

 

目次

 

ドラキュラ伝説

・発売日:1989年10月27日

・発売元:KONAMI

・自分のプレイ時期:2020年9月下旬~10月上旬

・難易度評価:4.5

(1、簡単  2、普通  3、やや難しい  4、難しい  5、非常に難しい)

 

 ボリュームとしては小粒であるが、アニコレ収録作品の中で最も難しい作品だと思う。

 

 ゲームボーイ初期の作品なので仕方ないところもあるのだが、どうもお粗末な点が多い。

 まず移動速度。これは多分シリーズの中で最も遅いと思う。さらにジャンプ力も非常に低い。そのため、ギリギリジャンプを迫られるところがかなり登場する。慣れるまで落下死の連続だろう。

 

 そして最もしんどいのが、敵の攻撃に当たるとムチの性能がダウンする事。アイテムを取って2段階性能を上げても、2回攻撃に当たれば初期状態に戻ってしまう。こうなると、体力が多い敵が出てきた時に詰むことになる(特に4面)。

 

 このように、非常に制約が多いこのゲーム。この難しさは実際にやってみないと分からない。しかし、それに加えてステージもかなり嫌らしいため、鬼の難易度となる。では簡単に各ステージの紹介をしていこう。

 

 まず1面。1面ともあって難易度はそこまで高くない。実際僕も初見時でゲームオーバーになることなくクリアすることが出来た。途中、ギリギリジャンプを練習できる地帯があるので、そこでこれを身に付けると良いだろう。

 

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1面

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ギリギリジャンプ練習地帯?


 しかし2面からこのゲームの恐ろしさを存分に味わうこととなる…。ブナグチーという敵が出てくるのだが、コイツが吐き出す胞子はスピードがかなり速く、当たり判定もデカい。そのため、ムチを振ってもそれに当たらずダメージを食らうという事故が頻発する。その後のステージも含めて、いかにブナグチーを対処できるかが攻略のカギとなる。

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ウザすぎる敵!ブナグチー

 後半は軽く迷路のようになっているが、自分が変な勘違いをして、余計な時間をかけてしまった。ボスも穴から出てきては色々な方向から飛びかかってくるので厄介。2面クリアに1時間半ほど費やした。

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穴から敵が出てくる


 そして3面は即死トゲのオンパレード。下や横から次々にトゲが迫ってくる。しかもギリジャンを求められる箇所がかなりあり、もちろん失敗すると高確率で死ぬ。さらに道中には敵もおり、攻撃に当たってまごまごしてるとトゲに追いつかれる。明らかに初見殺しを意図しているかのような場所もあり、とにかく精神をすり減らしながらプレイするステージとなっている。ボスがそこまで強くないのが不幸中の幸い。アクションゲームがそれほど得意ではない僕だがここは意地を見せ、難関ステージを40分ちょっとでクリアした。

 

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上からも

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下からも

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横からもトゲが来る


 しかし、最終ステージの4面はただの地獄だった…。嫌らしい敵の配置や攻撃、即死ポイント、ステージの長さ…。進んでも進んでも終わりが見えてこない。耐えかねて、ここでこのゲーム初めてステージ途中でのセーブ&ロードを解禁。中間ポイントまである程度安定して行けるようになったらそこでセーブ、ボスの第一形態を倒せたらボス前でセーブをする事にしたが、それでもかなり時間を費やした…。

画像

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最終面もトゲだらけ

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ここでムチが最弱の状態だと詰む


ラスボスも強い。特に第二形態は「こんなの無理だろ!」と思ったが、攻略サイトを参考にしたら普通に倒せた。

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ラスボス

 4面はステージ途中セーブという救済措置を利用しても、クリアに3時間かかったというバカみたいな面でした…。これを解禁していなかったら一体何時間かかっていたのだろうか…。取りあえず、鬼畜ゲーが1つ終わってホッとしている。

 

 〈リンク〉

・メーカー公式サイト

https://www.konami.com/games/50th/ac/castlevania/jp/ja/

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2429.html

 

ドラキュラ伝説

・発売日:1991年7月12日

・発売元:KONAMI 

・自分のプレイ時期:2020年10月上旬

・難易度評価:3.5

 

 同じくゲームボーイで発売されたドラキュラ伝説の続編。前作の悪かった部分がかなり改善され、プレイがしやすくなった。

 

 まず、敵の攻撃に当たると、せっかく上げたムチの攻撃力が下がる、というペナルティが基本的になくなった。例外として、ブナグチーの胞子に当たると攻撃力が下がってしまうが、そんなに頻繁に出てくるわけでもないので問題ないだろう。終盤はわりとウザいけれど。

 

 移動速度も、決して速くはないが前作と比べると改善。聖水や十字架といったファミコン版などで定番のアイテムも追加され、攻撃もしやすくなった。

 グラフィックや演出ももちろん向上。前作と比べてかなり趣向を凝らした仕掛けが増えた。

 

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巨大吊り天井

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一定時間ごとに動く方向が切り替わる棒


今作では、最初の4ステージは、ロックマンのように自由に選べるようになっている。

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ステージ選択画面

 ステージの難易度も決して簡単ではないが、前作と比べると大幅に下がった。丁度良い難しさになったと言えるだろう。序盤は1時間で3ステージクリアすることが出来た。

 

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ステージを進む

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攻撃すると爆発する目玉

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あるステージのボス

 ただし、終盤のボスはなかなかの難易度。「息子」は1周目ではそこまで苦戦しなかった記憶があるけれど、4ヶ月振りにプレイしてみたら大苦戦…。必死に攻撃パターンを理解して何とか倒せた。1周目はたぶんまぐれで倒したな…。

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息子

 そしてラスボスは各攻撃時での安全地帯を見つけ出さないとあっという間に死ねる凶悪な強さなので苦戦必至。40分くらいかけてようやく倒した。何も攻略法を見ずに、自力で安全地帯を見つけて倒すことが出来たので、自分としては良くやったと思う。

  ちなみに、1周目クリアまでにかけた時間は約3時間半。

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シリーズ屈指の強さのラスボス

 前作よりも明らかにプレイしやすくなっているので、前作で投げた人も、ぜひ挑戦してみて欲しい。

 

 〈リンク〉

・メーカー公式サイト

https://www.konami.com/games/50th/ac/castlevania/jp/ja/

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3729.html

 

今回は以上。次回はついに「悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション」の回は最終回である。お楽しみに。