風城峠の回顧録

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ゲームレビュー㊻ 電車運転指令! 東海道編

電車運転指令! 東海道

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・発売日:2016年4月27日

・発売元:アークシステムワークス

CERO:A(全年齢対象)

・自分のプレイ時期:2019年12月上旬~2020年1月下旬

・難易度評価:なし

 

 第40回から続いた「不穏なゲームゾーン」が終了し、久々に全年齢対象の平和なゲームが出てきた。さらに、3DSのゲームも第41回以来となる。

 

 そして今回電車運転ゲームが初登場。しかし、僕は今回電車運転ゲームを初めてプレイした訳では無い。小学校低学年のとき、アーケードの「電車でGO!」を少しだけプレイしたことがある。まだ小さかったので、ゲームシステムを理解できておらずプレイはダメダメであったが、我がふるさとにあるほくほく線北越急行が運営している新潟県上越市から新潟県南魚沼市までを結んでいる路線。山間地を長大トンネルで突っ切っているのが特徴)をゲームで運転できることに幼いながら感動を覚えたものである。

 あとは実写映像で運転が楽しめる3DSの「鉄道にっぽん!路線たび」の体験版を少しやったくらい。だから、本腰を据えて電車運転ゲームをやるのは今回が初。

 

 ちなみに、僕は鉄オタというわけでは無い。地理好きなので、地理を知るという観点から鉄道を知ることはそれなりに好きだけど(どことどこを結んでいるかとか、どのような場所を通っているかとか)、それ以外のことについては別にそこまで入れ込んではいない。車両のことなどについては全然知らないのであしからず。

 

 さて、このゲームは一言で言えば「電車でGO!」の劣化版である。(「キューブクリエイター」もそうだけど、人気ゲームの劣化版を作るのはこのメーカーの得意技なのか?)このゲームでは東海道本線を東京駅から熱海駅まで運転することができるのだが、電車でGO!のように実際の風景を再現していない。その場所ごとに適当に建物を配置して何となくそれっぽい風景を作っているだけである。線路沿いの住宅の裏には何もなく荒野が広がっているような感じになっている場所が散見される。ただし、駅間の距離や、主な橋の位置、トンネルの位置や長さは実際のものに即したものになっているようである。また、実績を解除するとその土地ごとの観光名所などが、運転中遠景に表示されるようになる。だから一応その土地の雰囲気作りはできているように思う。まあ、1000円もしない安物ダウンロードソフトなので、大きな期待をすること自体が間違っているのだが。

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 でも決してつまらない訳では無い。ミッションモードでは指定された速度以上 or 以下で運転をしたり、時間通りに設定された位置に停車することを目指すのだが、その成績に応じて「成功」「優秀」「完璧」の3段階の評価が下される。「完璧」の評価をもらうためには0~1回程度しかミスが許されないのでなかなかシビア。また、ミッションが後半になるほど1つのミッションで運転する距離、停車する駅も多くなる(最大5駅連続停車)ので、それだけ「完璧」の評価をもらうのが大変になってくる。また、運転できる列車は「ふつう」「かいそく」「とっきゅう」の三種類あるが、勿論「ふつう」よりもスピードの速い「とっきゅう」の方が運転が難しい。「優秀」までは比較的楽にもらえるので、いかに「完璧」を目指すか。それが重要だ。

 

 では、何が人を「完璧」の評価へと突き動かすのか。それは、「ガチャ」の存在である。このゲームでは、実績を解除したり、ミッションをクリアしたりするとガチャチケットがもらえ、それを利用してガチャを引くと建物や列車のラッピング(柄)が手に入る。この列車のラッピングがかなりの数ある。建物や列車のラッピングをいかに多く集め、達成率を上げていくか、それがこのゲームの目的と言っても過言では無い。例えば、ミッションモードでは、各ミッションごとに「成功」の評価をもらえたらガチャチケットが1枚、同様に「優秀」「完璧」の評価では2枚、3枚もらえる。各ミッションごとにチケットは最大で3枚もらえる。つまり最初のプレイでは「優秀」の評価評価でチケットを2枚手に入れたが、のちに同じミッションで「完璧」の評価をもらった場合、新たに1枚チケットを手に入れることができる。こうしてどんどんチケットを集めていくのだ。

 

 なお自分は現在(2020年6月25日)、建物の収集率は100%、ラッピングの収集率は「ふつう」が95%、「かいそく」が75%、「とっきゅう」が59%となっている。Switch Liteを購入後完全に放置状態になっているけれど、まだ結構あるなあ・・・。

 

 また、このゲームには各区間を制限無く自由に走れる「フリーモード」もある。最高速度でひたすら突っ走ることも可能。また、運転中の風景を撮影することもできる。

 

 リアル感には欠けていて子供だましのようなところもあるが、ガチャの存在により意外と長く楽しめる作品。ちゃっかり合計14時間40分も遊んでいた。興味のある人は買ってみても良いかもしれない。

 

 なお、この「電車運転指令!」には東京湾編もある。

 今年の春休み、青春18切符東海道本線を旅して(僕は今まで横浜~東京間しか乗ったことが無い)このゲームの聖地巡礼?をしようかと思っていたのだけれど、コロナで行けなくなってしまったなあ・・・。残念。

 

 

〈リンク〉

任天堂のサイトより

https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000040135

 

〈次回予告〉

第47回目にして、ようやく出てきたあの人気シリーズ。

3rdシーズンの最後を飾る大作RPG