ゲームレビュー62 悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション(第2回)~悪魔城伝説、悪魔城ドラキュラ(SFC版)~
第1回はこちら
今回は、シリーズの中でも特に名高い2作品を紹介する。
悪魔城伝説
・発売日:1989年12月22日
・発売元:KONAMI
・自分のプレイ時期:2020年9月中旬
・難易度評価:4(上ルート)
(1、簡単 2、普通 3、やや難しい 4、難しい 5、非常に難しい)
事前にプレイしていた「悪魔城ドラキュラ(FC版)」を除けば、収録作品で一番最初にプレイしたゲーム。そして、一番クリア出来るかどうか不安だったゲームでもある。
その理由はゲームセンターCX。有野は難易度が非常に高いステージ7で完全に足止めとなってしまい、結局クリア出来なかった(8時間くらい足止めされていたんじゃなかったっけ?)。それを観た僕は、このゲームが恐ろしいゲームだとすっかり脳内に刷り込まれてしまった。
しかし、よくよく調べてみると、有野が選んだ下ルート(このゲームは途中にルート分岐がある)は特に難易度が高いルートらしく、逆に選ばなかった上ルートはそこまででもないらしい。これはゲームの腕前が有野と同程度~わずかに上の僕にとって少しの希望…?
というわけで、いざ挑戦開始!!
まずはステージ1。1面なので簡単…なんだけど、油断すると普通に死ねる。まぁそれでも後のステージよりは全然マシ。20分で無事クリア。
1面が終わるとルート分岐。上ルートは2面を経由してグラントを仲間に入れるルート。下ルートは近道だが難易度が高いルート。というわけで上ルートを選択。
しかしこのステージ2が地獄だった…。まず序盤の階段。これは慣れてくるとどうってことのないところなんだけど、慣れないうちは階段を上ろうとしたら、踏み外して落ちてしまった、という事故が多発。その理由は、階段の入り口で上ボタンを押さずに横ボタンを押し続けると、段の上に乗れずそのまま下に落ちるシステムになっているからである。だから、階段を上り下りする時は、入り口で一度立ち止まってから上ボタンを押すとよい。
そして鬼門は2-3。回転する歯車を適切に渡りながら進むのだが、これも慣れるまでかなり難しい…。写真だと難しさが伝わらず悲しいのだが、その理由はジャンプにある。
このゲームはジャンプ中の制動がきかないので(グラントは除く)、マリオやロックマンのようにジャンプ中での微調整が出来ない。
つまり、一度ジャンプミスしたらもう立て直しが効かない。それを回転歯車の上でやらなければならないので、かなり慎重な操作が求められる。
さらに、左右からは上下に動きながらメデューサが飛んでくる。ジャンプ中にこれに当たってノックバックしそのまま死亡、ということも良くある。
正直、この2面は操作に慣れてしまえば比較的楽で、「確かに2面の難易度だなぁ…」と思うようになれるのだが、操作に慣れない序盤はこのゲームのシステムに徹底的に殺される。
いつもゲームの操作に慣れるのが遅い僕は、なんと1時間40分も特定の場所から先に進めなかった。耐えかねて、余程のことがない限り使わないことにしておこうと思っていた「どこでもセーブ機能」を2面から解禁した。そうしたら難所も越えることが出来るようになるんだよね…。最大の敵は動揺。
2面ボスを倒すとグラントが仲間になる。このグラントはとにかく万能。標準装備が短剣なので遠距離攻撃が可能となり、ジャンプ力が高くジャンプ中の制動も可能。さらに壁にくっついたり狭い通路をくぐり抜けたり出来るので、ステージによっては大幅なショートカットが可能になる。初心者にはありがたい仲間だ。
ステージ3は面倒な鳥が序盤から大量に出てくるが、コイツは先手必勝。そこまで苦戦せずクリア。道中魔法攻撃の使えるサイファが仲間になろうとするが、仲間にしてしまうとグラントが使えなくなるのでここは断る。
また、3面ではルート分岐もある。下ルートは有野が苦しんだ難易度の高いルートなので、ここは上へ。
ステージ4は中ボスもいる長いステージ。前半はそれほどでもないものの、終盤の鳥がウザい…。ボスに辿り着いても体力が足りなくなる。その長さに苦しみながら何とかクリア。
ステージ5は序盤の上下に動きながら飛んでくる敵にとにかく苦しんだ…。コイツも先手必勝。出現パターンを覚えながら適切に対処するしかない。
中盤の上方向への強制スクロールは、グラントの機動力の見せ所。
ボスのフランケンはこれまで通りガチャ押しでクリア。
ステージ6~7はそれまでをクリアしてきた腕前があれば、比較的何とかなる難易度。下ルートのステージ7は有野が断念した鬼難易度だが、上ルートはそれほどでもなかった。一安心。
しかしステージ8のボス、死神が、このゲーム最大の難関…。コイツはラスボスよりも強い。オノ大量放出の魔の手にかかるとあっという間に死ぬ。何とか攻撃でオノをうまく消せるような動き方を自分で見付けるしかない。このステージは道中の難易度はそれほどでもないが、面倒であるのには変わりないので、ボス前でセーブをして挑むことにした(なお、どこでもセーブ機能は、3~7面では使わなかった。偉い)。
何度も死ぬうちに良い動き方が分かってきた。しかし、何とか第一形態を倒しても、何と第二形態もあるのだ!ふざけんなーっ!と言いたい。第二形態の方が攻撃はかわしやすいが、面倒なのには変わりがない。1時間以上費やしてようやく死神を撃破!
しかしその後の9面も超難関…。上から投下された後に跳ねる敵、骨柱&フライングアーマー、強制上スクロール等々、それまでの難所が集まって出来ているようなステージ。挑戦開始から1時間後にボスにたどり着いたものの、嫌気が差したのでステージ中盤過ぎでのセーブ&ロードを解禁した。
9面をクリアしたらついにラストステージ!ラスボス、ドラキュラとの戦いである。何と、このラスボスは第三形態まであるのだ!
しかし、第一形態が一番強いという謎仕様(いやありがたいんだけど)。第二、第三形態は比較的攻撃が単調なので気を付けながら攻撃すれば大丈夫…なのだが、やっぱりここでの最大の敵はプレッシャー。あと1発で第三形態を倒せたのに残念ながら攻撃に当たって死んだ、ということが2回くらいあったぞ!それでも、1時間弱かけて何とか無事クリアした。最終面はどこでもセーブ機能も使わなかった。合計10時間ほど費やしてようやく、この難関ゲームにて有終の美を飾れたのである!
それにしても、1時間弱でラスボスを倒せて良かったなぁ…。ロックマンシリーズではラスボスを倒すのに2~3時間かかるみたいなことが続いていたので。
このゲーム、道中の難易度は物凄いけれど、各ステージのボスの難易度はロックマンシリーズよりも低い気がする。ただし死神は除く。死神はな。
まだ他のキャラでの攻略や下ルートのことについて書いてないが、これは後に改めて「悪魔城伝説【完全版】」という回を作って、その時に書こうと思う。乞うご期待。
〈リンク〉
・メーカー公式サイト
https://www.konami.com/games/50th/ac/castlevania/jp/ja/
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3379.html
悪魔城ドラキュラ(SFC版)
・発売日:1991年10月31日
・発売元:KONAMI
・自分のプレイ時期:2020年9月下旬
・難易度評価:3.5
スーパーファミコンで新たに出されたドラキュラ。ちなみに同タイトルのファミコン版とはほぼ別物である。
ハードがスーパーファミコンになったことにより、演出はさらに豪華になった。画面の回転、拡大縮小機能がふんだんに使われている。さらに、主人公のムチが8方向に撃てるようになったため、嫌な角度から飛んできた敵の処理がしやすくなった。あと基本の残機が5つに増えた、回復アイテムが出やすくなったなど、システム面では前作「悪魔城伝説」よりも楽になったと言える。
事実、3面までは比較的ゆるい難易度で、2面から牙を剥いた悪魔城伝説をプレイした者としては「お?ひょっとして今作は楽なのかな?」と思ってしまう。
しかし、4面から難易度は急上昇!特に4-1に出てくる、飛び移ると回転して主人公を落としてくる床、これの攻略に最初は手間取ることだろう。「乗った!さてジャンプだ!」と思っていると必ず落ちる。気持ち早めでジャンプボタンを押すのがポイント。とにかく、何度も死んでタイミングを覚えるしかない。
そしてこの4面はかなり長い。4-2の、一定時間経つと回転する部屋の対処法も、最初はよく分からないだろう。ここは再び部屋が回転するまでひたすらその場でメデューサを倒す or 避け続けるしかない。
さらにこの4面は中ボスまでいる。クリアするのに1時間半以上かかった…。この面、演出は凄いんだけどね…。
5面はあっという間に終わるので問題ない。しかし、その次の6面は、かなり敵の攻撃が激しい。特に6-2の光る球みたいなものは、最初倒せないと勘違いして「こんなの無理だろ!」と思ったけれど、しばらくして倒せると分かり先に進めるようになった。1時間かけてクリア。
7面はリフトの乗り継ぎに気を付けるくらい。30分ほどでクリア。
しかしその次の8面が、即死トゲ&落下死のオンパレード…。最近この記事を書くにあたって久々にプレイしてみたけれど、「よくこんなステージを途中セーブ無しでクリア出来たな!」と思った。とにかく地道に攻略法を身につけながら少しずつ進んでいくしかない。初プレイ時は1時間ほどでクリアしたらしい。過去の自分、結構凄いな…。
9面は黄金が輝く華やかな(というか華やかすぎる?)ステージ。ボスと5回ほど戦って50分ほどでクリア。
次は10面…ではなく、A面である。「悪魔城伝説」で苦しんだ歯車地帯再び……。さらに、ムチを引っかけてぶら下がりながら進んで行くところでは、途中で敵が攻撃してきて落としてくるので、途中で一旦横にそれて敵を倒してから、また進まなければならない。
ボスのミイラ男もなかなか強く5回ほど戦った。だけど攻略法が分かってしまえばどうってことない。画面の右側の方に立ってしまうと敵の攻撃により落とされてしまうので、画像のように左端に立って攻撃を繰り返すと良い。安全地帯というわけでもないが、少なくとも落とされて死ぬことはなくなる。
ステージ全体で50分ほど費やしA面をクリア。
そしてついに最終面!B面である。最後に相応しく、ここも即死ギミックのオンパレード!
最初の難関は、下から回転ノコギリが迫ってくる場所。それから逃げなければならないだけでなく、なんとここのゾーンの階段は乗るとすぐ崩れ落ちる!もちろんノコギリに当たったり下に落ちたりしたら即死亡。階段に飛び移るとき、上ボタンを押しながらじゃないとうまく乗り移れないことがあるので注意。
そしてその先に待っているのがこのゲーム最大の難関……。たくさんのリフトが右下から左上、または左下から右上へとかなりのスピードで動いているのだが、配置されている即死トゲに当たらないようにこれを渡り歩かないといけない。特にこのゾーンの最後は、リフトに乗るとあっという間に右上のトゲに連れて行かれる。「ここを突破するなんて、こんなの運だろ!」と思ったが、取りあえずここはまず落ち着くのだ。むやみにジャンプをするのではなく、歩いて左横を流れるリフトに乗り移れば、このゾーン突破の可能性が高まる。
難所を抜けるとベリガンとの戦いが始まる。コイツもコツをつかむまでは苦戦する相手。あっという間にゲームオーバー。またステージの最初からか……と思いきや、コンティニューするとベリガン戦直前からスタート!これはありがたい!
ベリガンを倒すと今度はギャイボン戦。やっぱり最初はゲームオーバーになり、またベリガン戦からやり直しか……と思いきや、コンティニューするとギャイボン戦直前からスタート!突然システムが優しくなるの何なん?嬉しいんだけど(笑)
ギャイボンを倒すとついにあの忌まわしき死神戦……。初代悪魔城ドラキュラや悪魔城伝説ほどではないが、やっぱり強い。何度も戦い無事クリア。
ベリガン、ギャイボン戦に各10~15分、死神戦に20分ちょっと費やしボス3連戦を突破!
そしてついにラスボスのドラキュラ戦!多彩な攻撃に苦しむも、一つ一つ攻撃を対処していく。戦うこと20分、ついに第一形態を撃破!でもどうせ第二形態もあるんだろうなーと思ったら、あれ?無いの?
何がともあれ、SFC版「悪魔城ドラキュラ」をクリア!攻略時間は9時間40分。ステージ途中でのセーブは使わずにクリアすることができました!
〈リンク〉
・メーカー公式サイト
https://www.konami.com/games/50th/ac/castlevania/jp/ja/
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3516.html
今回の内容は以上!次回はゲームボーイで発売された2作品です。アニコレ収録作品では最も難しい作品が立ちはだかる……?お楽しみに。