ゲームレビュー64 悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション(第4回)~バンパイアキラー、悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん~
第1回~第3回はこちら
ついに「悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション」の回も最終回。独特の雰囲気のある2作品を紹介する。
目次
バンパイアキラー
・発売日:1994年3月18日
・発売元:KONAMI
・自分のプレイ時期:2020年10月中旬
・難易度評価:3
(1、簡単 2、普通 3、やや難しい 4、難しい 5、非常に難しい)
1994年にメガドライブで発売されたゲーム。メガドライブ末期のゲームで出荷枚数が少なく、それまで結構なプレミアがついていたらしいが、アニバーサリーコレクションのおかげでお手軽にプレイ出来るようになった。
難易度も比較的お手軽であり、アニコレ収録作品の中では最も簡単。コンティニュー制限があるため一見難しそうだが、実はゲームオーバーになったあとに表示されるパスワードを打ち込むと、ゲームオーバーになったステージから再開できる。つまり、少し手間が増えた無限コンティニューと言って良いだろう。
プレイするキャラは2人から選ぶことが出来る。シリーズお馴染みムチを使うジョニーと、槍を使いかつハイジャンプが出来るエリックだ。僕はまずは王道から、ということで、ジョニーの方で1周プレイした。どうやらエリックの方が攻略しやすいようである。ただ、ジョニーで進めた場合でも、過去作と比べると難易度が低い。
1面からその進化した演出に圧倒させられる。
2面はたまっていく水から逃げたり、逆に下がっていく水を追いかけたりしながら進んでいくのだが、この水の青色がとても綺麗な色なのだ。中ボス3連戦もあるなど、緩急のついたステージ構成になっている。
3面ではジョニーのムチを駆使しながら進む場面がある。通常のジャンプでは飛び越えることが出来ない穴があり、最初はここはどうやって越えるのだろうと悩んだが、なんと、ジョニーのムチは天井にくっつくことが出来るのだ。これを使えば間隔の広い穴も飛び越えることが出来る。なお、ハイジャンプが使えるエリックでは、この部分は別ルートで進むことになる。
3面終盤では天空に伸びる階段を上っていく。この部分もなかなか凄い光景だ。
4面はシリーズお馴染み歯車地帯。これも過去作以上に細かく描きこまれており、そのメカっぽさに心をくすぐられる。難易度も特別高い訳ではないので、その演出を楽しみながら進むことが出来る。
ここまで道中は比較的サクサク進めるけれど、5面の序盤は敵の対処がやや面倒。それでも長い時間足止めを食らうようなものではない。
最終面の6面は、過去のステージのボスと戦った後に死神と戦うが、ステージクリア型だとこれが明らかに過去最弱。その後のメデューサは倒し方が分かるまでやや苦戦。
そしてついにラスボスのドラキュラだが、何と第三形態まであり、その第三形態がかなり面倒なので、長期戦を強いられた。50分ほどかけてようやくクリア!何だかんだ、最終面は1時間半ほど費やした。それでも、アクションゲームがそこまで得意でもない僕でも1周約3時間半ほどでクリア出来たので、コツさえ掴めばサクッと楽しめるゲームだと思う。エリックではまだ未プレイなので、時間があったらやってみようと思う。
〈リンク〉
・メーカー公式サイト
https://www.konami.com/games/50th/ac/castlevania/jp/ja/
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3731.html
悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん
・発売日:1990年10月14日
・発売元:KONAMI
・自分のプレイ時期:2020年10月中旬
・難易度評価:4
これまでにないポップな世界観のスピンアウト作品。しかし、難易度は従来のものに負けずとも劣らない高いものだった…。
基本攻撃はムチではなく、飛び道具の火の玉。移動速度もそれなりに速く、ジャンプ力もそれなりにあるので、悪魔城シリーズというよりはロックマンみたいな操作感。ただし、ロックマンほどやりやすいわけでもない。
そしてこのゲームの大きな特徴と言えばミニゲームだろう。ステージ終わりにコインを持っていた場合、ミニゲームに挑戦することが出来る。成功すると残機を増やすことが出来るが、このミニゲームはほぼ運ゲー。失敗することの方が多い。
さて、簡単に各ステージについて書いていこう。
1面はもちろん簡単。ただ、2面になると高速ジェットコースターや空中の連続ジャンプ地帯が登場し、緊張感のあるステージとなる。3面は水中ステージでジャンプ力が大幅に上がるため、独特の操作感に慣れる必要がある。この時、ロックマンのようにジャンプ中の調整はできないので注意が必要。
序盤の難易度は過去の悪魔城ドラキュラシリーズと比べれば大したことはない。3面まで1時間でクリアした。
4面は、トゲに覆われた狭い通路をコウモリに変身して通り抜けるという地帯があり、ここではかなり緻密な操作を求められ面倒。30分ほどで無事クリア。
そして5面。高速で移動する地下鉄地帯が慣れるまで辛かったが、20分ほどでクリア。ホーミングをうまく使って敵を対処するのがコツだ(この記事を書くにあたってやり直してみたらその事に気がついた。プレイするの久々なのに地下鉄地帯1回でクリアできちゃったよ)。
ボス戦はなんとクイズ!
6面は多彩なギミックが楽しいステージ。逆さになって天井を歩かなければならない部分がある。35分ほどかけてクリア。
しかし、これまでのステージは地獄の前の序章に過ぎなかった…。
ついに問題の7面に差し掛かる。高速で上昇するエレベーターで狭い足場を乗り継ぎながら進んでいくのだが、足場から落ちると死ぬのは勿論、途中の敵に当たると落下して即死だし、終盤のミサイル回避はマジで運ゲー!このステージに費やした機数は何と80機以上!何とか上にたどり着いても、ボスはなかなかの強さ(攻撃は単純だが…)。ステージ開始から45分後、ボスとの3戦目で無事クリア!
次の8面は理不尽さはないものの長い。そのため、結局40分ほどかけてクリアした。
そして最後にして最大の難関である9面…。ここが本当に地獄だった!
最初の中ボスは弱点さえ分かれば大したことないが、トゲに刺さらないように、大量に走ってくる敵を処理するところが難しすぎる…。その後の中ボスもコツを掴むまでかなり時間がかかった…。さらに死ぬとどこまで進んでいてもステージの最初に戻されるという鬼畜仕様で、まともにやっていると一体いつクリアできるのか分からなくなったので、9面開始から70分後、ついにステージ途中でのセーブを解禁した…。このゲームでは今までずっと我慢してきたけれど、仕方ない…。まずトゲ&走る敵地帯の手前でセーブし、次に2体目の中ボスの前でセーブした。
ラスボスも最初は弱点どこだよ!って感じ。分かれば大したこと無いけれど…。
このように、救済措置を使っても9面クリアに2時間かかりました。使わなかったら倍以上かかってたんだろうな…。
〈リンク〉
・メーカー公式サイト
https://www.konami.com/games/50th/ac/castlevania/jp/ja/
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3378.html
というわけで、これにてアニコレ収録作品を全て紹介し終わりました!全4回、4回ともボリュームたっぷりの記事で書く方は大変でした。過去のメモを参考にして書いてるとはいえね。
次回は全然タイプの違うゲームのレビューを書きますが、次々回はまたドラキュラシリーズのゲームのレビューを書く予定です。お楽しみに。