風城峠の回顧録

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ゲームレビュー㊹ 悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架

悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架

 

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・発売日:2005年8月25日

・発売元:KONAMI

CERO:B(12歳以上対象)

・自分のプレイ時期:2019年9月上旬~10月上旬

・難易度評価:3

(1、簡単  2、普通   3、やや難しい   4、難しい   5、非常に難しい)

 

 2019年9月、僕が「ひぐらしのなく頃に 絆」の恐怖に震えているころ、実は並行してもうひとつゲームを進めていた。これが本作「悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架」である。だから時系列的にはゲームレビューの第42回と第43回の間に位置するのだが、「ひぐらしのなく頃に 絆」の流れを分断するのもあれなので後回しにした。本作もシリアスな世界観なので、ひぐらしで疲れた心の癒しには全くならず…。

 

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 ファミコンの時代から長く続いている「悪魔城ドラキュラ」シリーズであるが、DSでは3つゲームが出ている。本作「蒼月の十字架」と、その後に発売された「ギャラリーオブラビリンス」(2006年)、「奪われた刻印」(2008年)である。どれも某レビューサイトで高い評価を受けており、下手の横好きで2Dアクションゲームが好きな自分にとってはどれもやってみたいゲームなのだが、出荷本数が少なかったようで現在どれもプレミア化している。中古で売られているのを見るのもまれだし、Amazonで買おうと思えば物凄い値段になっている。新品だと、2020年6月16日現在でギャラリーオブラビリンス」は22980円、「奪われた刻印」はなんと39050円もする。そんなの買えるかー!それだけお金があればSwitch Liteが買えるぞ!この2つは中古の一番安いものでも1万円弱する。とても大学生が易々と買える値段ではない。

 

 ただ、「蒼月の十字架」はこの2つと比べると入手が楽である。自分が購入した時を含めて中古ショップで数回ほど売られているのを見掛けたし、自分が購入したものは確か中古で4300円くらいだった(ちなみにちゃんとパッケージ、説明書付き)。つまり新品のゲームを1つ買うのと同じ値段で買える。まぁ中古品だと同じ時代のゲームと比較すれば普通に高い方ですけどね。

 

 ちなみにこのゲーム、自分が所持&プレイしたDSのゲームの中では最も昔に発売されたものになっている(2番目に古いのは「マリオカートDS」)。そんな大きな期待を抱いて購入したDS初期の隠れた名作ゲーム、早速プレイ開始!

 

 このゲームは純粋なアクションゲームというよりもアクションRPGと言う方が近い。敵を倒すと出てくるコインを貯めればショップで新しい武器を買える。また、レベルという概念もある。

 ステージは全て繋がっており、各ステージのボスを倒して新しい技を覚え、それを利用してステージ中の謎を解くと、新しい場所に行けるようになる。これもRPGらしい。ゼルダを横スクロールにした感じ。また、マップにはセーブポイントやワープポイントがいくつも隠されており、これを見つけていけばセーブ or ワープが出来る。これがないとゲームの進行がかなり大変になるので、新しい場所に来たらいかにそれらを早く見つけるかが攻略のカギだ。セーブポイントはボスの部屋の直前に置かれていることも多く、ボス戦で死んだらあまり移動することなくそのボスとの再戦が出来る。

 

 今作の大きな特徴であり、同時に賛否両論点でもあるのが「魔封陣システム」。ゲームを進めていくと時折魔封陣が入手できる。この魔封陣は、最初に表示される書き順を覚え、それを下画面にタッチペンで書いて使用する、というものになっている。魔封陣は進める場所を広げるのに使ったり、ボス戦でとどめを指すのに使う。しかしこのボス戦のときの魔封陣入力が結構厄介。ボスのHPが0になると魔封陣が表示され、そこに指定されたものを書くのだが、失敗してしまうとボスのHPが少し復活するので、再びHPを0にしてもう一度やり直す羽目になる。しかもこの魔封陣入力は判定がかなりシビアで失敗しやすい。だから、自分のHPがわずかのときに入力に失敗してしまうと、窮地に陥ることとなる。終盤にいくに従って書き順も増えるので、失敗する確率もその分高くなる。DS初期のゲームにありがちな、取りあえずタッチペンを使わせよう、という趣旨のシステムな気がしてあまりよろしくない。ちなみに魔封陣入力が不要なボスもいる。

 

 ゲームの難易度は全体的にやや高めだが、ほとんどのボスは攻撃パターンをつかめば倒せるようになっている。シリーズ恒例の死神はなかなかの強敵で倒すのに1時間くらいかかったけれど、それでも不可能な難易度ではない。ただしラスボス、お前だけは許さん。巨大なラスボスの第二形態はとにかく攻撃範囲が広く、かといってこちらの攻撃出来る場所は狭いので、攻撃しに行くとダメージを受けまくる。持てるだけの回復アイテムを毎回大量に消費しながら何度も戦ってようやく倒せた。もう完全なるゴリ押し。確か倒すのに2時間以上はかかったと思う。本当に苦行でしかなかった…。

 

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地獄のラスボス第2形態

 また、終盤あるルートを選ぶとバッドエンディングになるので注意。そうなった場合はその直前からやり直して正しいルートを見つけよう。

 

 ストーリークリアまでに費やした時間は20時間ほど。

 クリア後はユリウスモードというものが出てきて、別のキャラクターでステージを進めることが出来るが、こちらは少し手をつけただけで放置状態になってしまった。(飽きてきたのでひぐらしに集中することにした。前述の通り、時系列的にはこの後に「ひぐらしのなく頃に 絆 3、4巻」をプレイすることになる)

 

 最後に、このゲームはBGMが素晴らしい。特にステージ2のBGM「ドラキュラの涙」は神曲ここまで自分の好みに突き刺さったゲーム音楽はなかなかない。しかもサウンドモードでそれが自由に聴けるのがありがたい。これだけでもこのゲームをやって良かったと思う。

 

 というわけで今回のレビューは以上!

 

 

 (余談)

 

 この前、セールで半額近くまで安くなっていたのでSwitchで「悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション」を買ってしまった。プレイするのはまだかなり先になる予定だが、難易度が高いゲームが多いこのシリーズ、果たしてアクションゲーム下手くそな僕はクリア出来るのだろうか?乞うご期待!

 

 ※2021年1月追記

悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション」の記事を書き始めたので、ここに貼り付けておきます。

 

shikakuyama.hatenablog.com

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  また、「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」のレビューも書いたので、ここに貼り付けておきます。

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〈リンク〉

任天堂のサイトより

https://www.nintendo.co.jp/ds/software/acvj/index.html

・ゲームカタログ@Wiki~名作からクソゲーまで~

https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/4377.html